2020年12月中旬。本格的に冬がやってきました。
最高気温が連日氷点下の予報。もちろん雪あり。
1月~3月はもっと寒くなるので、北国タニラーの正念場です。
幸い私の住んでいる地域は豪雪地帯ではなく雪の心配はそれほど深刻ではありません。しかし気温は年に数回-10℃を超えてきます。
やれる備えをと、これまで使っていなかったベランダを多肉の冬越えスペースに活用し簡易ビニールハウスを設置しました。
我が家は木造2階建て。周辺には同じ2階建てのアパート及び住宅で囲まれており、日の高さが低い時期はまともに日照を確保できそうな場所が2階の狭いベランダしかないんです。
狭いとはいえ、なんとか活用したい所。
我が家のベランダはこのような形状です。
動かない空気の層
ビニールハウスの中に更にビニールハウス(ビニールで覆ったもの)があると保温性があがるそうです。
この層の数が多ければ多いほど効果が期待できると大先輩に伺いました。
しかし、これにはデメリットもあります。
- 日照が無い場合は結局外気温と同じくなる。夜間は毎晩外気温と同様になるでしょう。
- ビニールを増やせば増やすほど多肉植物まで届く光が減少する事。
所詮は屋外、外気温と同じくなるのは当然で、目的はその時間をどこまで減らせるか。
イメージしやすい物だと、断熱性能の高い二重サッシがそれで、ガラスとガラスの間にわざと空洞を設けて動かない空気の層を作っています。
ベランダ密閉作戦
この様な事から空気の動かない密閉したベランダに更に簡易ビニールハウスを置こうという作戦。
2020年12月。予算の関係もあり今年は実験的にやってみます。
現状、開放されている部分を全て塞ぐ為に必要な資材の調達。
外周部に下地となる木材を流し、それにポリカプラダンを固定するイメージです。
壁として貼る物はビニールorポリカプラダンを予定しホームセンターへ。
予算的にビニールでも良かったのですが、木材にビニペットを流して固定の針金買って…ビニールをと考えていたらポリカプラダンとさほど値段が変わらないのでポリカプラダンをチョイス。
ポリカプラダンの値段は厚さ4mm。大きさは1820×910で1枚当たり1780円。
このポリカプラダン(中空ポリカーボネート板)は段ボールの様な構造をしていて、動かない空気の層が既に1層形成されているので断熱目的で使われる事が多い資材です。
下地組
資材を前の日の土曜日に買っておいて、休日の日曜日、一気に作業します。
作業当日も雪模様で次の日からは寒波の予報。
作業前の状況がこちらです。作業に邪魔な簡易ハウスを一時的に避難させ解放状態で作業開始。
木材は2m物を購入したので切らずにそのまま付けれる所からどんどんつけて行き、切断が必要な箇所は実測して切断。
木材の切断にはのこぎりガイドのマイタ―ボックスがあれば作業性と精度が上がります。
下地となる木材の取り付け。木材を貫通できる長さのビスで外壁サイディングへ固定。
サイディングが固いのでキリで下穴を開けるとやりやすい。
DIYのお供インパクトドライバーはいつだって大活躍。これが無いと作業になりません。
枠組み状況
枠組みが出来たらポリカブラダンを貼ります。
行き当たりばったりの作業で、失敗しないように一つ枠組みしたらポリカプラダンを貼るという流れ。
万全に計画が出来るなら、最初に全部枠組みをしてからポリカプラダンを貼った方が作業効率がいいです。工具を持ち直したり、段取りをする時間が短縮できます。
ポリカプラダンを貼る
ポリカプラダンを貼って行きますが、先に枠組みの大きさを測りポリカを切断。
カッターで2回くらい切り込みを入れ、反対側へ手で煽るとペキッっと折れます。
では貼って行きましょう。
物によっては裏表があるので貼る前によく確認してください。UV加工と書かれている面が屋外面。
今回は両面ともUV加工済みでどちらを屋外に向けても良い物を使いました。
ポリカプラダン自体の固定もビス。締めすぎるとポリカプラダンを壊すので慎重に。むぎゅっとくらいで止め。
寒いので経過の写真も撮らず貼り切ってしまいました…。ポカポカで一息つきながら撮影。
光も十分に入りいい感じではないでしょうか。
外は氷点下の日でしたが貼り終えると、とても暖かい。
アルミ保温材
せっかくなので、100均からアルミ保温材を買ってきて外壁に貼り付けました。期待するのは保温ではなく反射。
多肉専用のスペースです。光は多いに越したことがありません。
これを壁に固定。
ギラギラで夏なら火事になりそうな勢い。しかし、わが家のベランダは夏場は日が入りません!
ここに簡易ハウスを設置すれば完了です。
簡易ハウスを解体して組み立ててを2台分やってたら日が暮れて画像がないです…。16時にま真っ暗とかあんまりですよね。
完成
壁をふさぐ作業自体は半日くらいで終わりました。完成です。正方形の穴3個にもポリカプラダンを詰め込んで密閉。これがシビアで手こずりました。
外観もそんなに悪くない。ビニールなら破れた壁の応急処置みたいに見える物もポリカプラダンならそれらしく見えます。
あくまでも、今年は実験。上手く行くならもっときれいに仕上げるつもりです。
木材がむき出しなので、ペンキを塗ったり。
現状では、春になったら取り外すつもりですが、夏もそのまま使える様に窓の設置も検討。うまくいったらですけれども。
というか、わが家の環境上これが上手く行かなければ屋外での冬越しは無理っぽい。
大分暖かいので上手く行く自信もあります。ベランダは南向きでかなりの時間日照が確保できますし。
狭いのが玉にきず。
最後に
ベランダの温室化は多肉以外にも効果がありました。
ベランダと繋がっているのは寝室。その寝室がとても暖かくなったんです。
外気温が下がったベランダ温室へも住宅と繋がっているので生活の熱気が伝わります。
この作業をした次の日には寒波の到来で一気に冷え込みました。
今年は寒そう… https://t.co/jNOoDxDIW3 pic.twitter.com/6PSo28rLDu
— 団子🍡 (@omelette713) December 13, 2020
その日の晩、各所の温度を確認したところ2020.12/14 21:00の段階で
外気温 → ‐5℃
屋外ビニールハウス内 → ‐2℃
ベランダ温室 → 1℃
となっています。
大分効果が感じられる結果となりました。今度も期待できるのではないでしょうか。
日光に当てながら冬を超えるには、現環境でこれしかありません。
費用のまとめ
かかった費用をまとめておきます。(地元ホームセンター価格)
ポリカプラダン→1枚1780円x5枚=8900円
杉垂木36x36→1本198円(2m)x12本=2376円
L字金具適量
ビス在庫
工具手持ち
合計=11276円+α。
予算1万くらいでとすすめたのでまぁまぁです。今年うまくいったら来年暖かい季節にじっくり仕上げたいと思います。
ベランダ温室の成果。大寒波後でも無傷な多肉達。2020年12/21更新しましたので、合わせてご覧ください。
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