多肉専用ビニールハウスを1年使って見えた改善点。失敗しない為のポイントを公開

多肉植物

多肉植物専用のビニールハウスを使用してほぼ1年が経ちます。

厳密には去年の6月に建てて、現在3月末なので9ヵ月ですが、夏と冬は経験しました。

多肉専用ビニールハウスを建てようと思った去年の心情を…今思うと、とても甘かったです。

日当たりのいい所を選んだつもり。かつ、庭の景観を損ねない場所に。

結果的に当時の判断は失敗で、冬が終わるのを待ちビニールハウスを移設する事になりました。

意気揚々と建てた1年前の記事はコチラです。

多肉植物の為に建てるビニールハウス ~ハウス本体編~
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日当たりを知る

多肉の育成に日光は不可欠。観葉植物の様に室内での管理は難しく、多肉らしいモコモコギュウギュウに育てる為には屋外が理想です。

普段の生活から暖かい季節は日中の時間が長く、寒い季節は短いというのは誰でも感じるところ。

多肉専用のビニールハウスをお考えの場合

建設予定地の日照状況を知る。これに尽きます。

ここに建てたら庭のレイアウトがどーのこーのとかどうでも良かった。

自宅スペースは限られます。その中でも一番日照条件の良い場所を見つけ、そこに建てるべき。

庭のレイアウトなら、ハウスはここで決まりとして考えて行くのが正解でした。

現状のレイアウトをある程度維持しつつ最善の場所なんて考えは甘かったのです。

多肉専用ビニールハウスで特に期待したのは冬の管理。青森なので冷え込みが半端ないです。

夏場のハウスはサウナ状態でむしろ使えません。

その冬、建てた所がまったく日が当たらない場所だったのでした。

冬は日の角度が低く、リビング内の奥まで日差しが差し込みます。ではハウスには?となると全く別。その調査が足りないのが失敗した最大の要因です。

私の立地状況は周辺を2階建ての住宅で囲まれた住宅地。南側の2階建て住宅までの距離は10mといった所でしょうか。

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限られたスペース内の最大日照時間はどこ?

では、どこに建てれば良かったのか。

人の記憶は曖昧でした。あくまでも冬に焦点を当てて建設予定地を検討したのですが当時の記憶はとてもアバウト。

夫婦で相談し、「冬はここら辺まで日が当たっているよ?」「ここの雪は良く溶けるから日当たりがいいのでは?」「ここは作物が良く育つ場所!(夏だろソレは)」とかとか。今思えば具体的な話はありません。

求めているのは1日を通して最も日照が確保できる場所。

こんなに影の位置を追ったのは初めてです。

結論は冬至

冬至は12/22頃、日中の時間が一番短くなる日です。冬至をピンポイントでなくても12月~1月、どこに日が当たるのかを知ることが大切でした。

冬至に日が当たる場所は年中日当たりです。それ以外の場所は夏至(一年で一番日が高い日)から冬至にかけて日陰が広がっていきます。

建築学は素晴らしく、晴れた日は1月でもリビングの窓から目いっぱいの日差しが室内に入ります。

外は一面雪で真っ白な為、ぶっちゃけ日当たりか日陰かなど気にしたことがない。

そして記憶を頼りに建てたのが6月(夏至の季節)だったわけです。当時の画像がこちら。これが冬の間は全て日陰となるのでした。

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ビニールハウスの解体

ビニールハウスの移設を決意し、3月末にまとまった休みが取れたので一気に作業をしました。

開始時の様子。3月末でハウス半分くらいまで日が入っています。移設予定地の芝剥ぎから…。

新設した時もそうですが、芝剥ぎは重労働です…。

解体状況。自分で組み立てたものなので手順は覚えており解体はスムーズに進みます。

もちろん使えるものは全て再利用。丁寧に解体を進めます。ビニールをパッカーで固定するタイプ。

このパッカー、ビニールが風で飛ばないように相当きつく押し込んで固定するので取り外すのがとても大変。

パッカー外し機があればこの取り外し作業を大幅に軽減する事ができます。

パッカー取り外し状況の動画を取ってみたのでご覧ください。

https://twitter.com/omelette713/status/1376159122094100481?s=20

パッカータイプのビニールハウスはスプリングで挟み込むタイプよりも気密性が劣ります。しかし使い勝手に合わせてカスタマイズしやすいのがメリット。

パッカー自体も、安価で取っつきやすいです。

長い目で見ればパッカーの取り外しが必ず発生するので持っておきたい一品。

使用しているビニールハウスはダイムハウスの3坪タイプ。

支柱を埋め込むタイプのビニールハウスです。後で触れますが、地盤の関係で抜くのがとんでもなくしんどい。重労働(笑)。工具が使えないので全て人力。妻と二人で休みながらチマチマ進めました。

解体完了・・・!ハウス内の木製棚は解体せずにそっくりそのまま空きスペースへ避難しています。芝を剥いだ山が重労働を物語ってますね…。最後は復旧も控えているのですけれども…。

移設予定場所へ目安となる糸を張りこれで一日目の作業は終了。次の日は体中がバキバキです。

移設候補地への建て方(穴掘り)

夫婦共々、疲労困憊で就寝しギシギシと悲鳴を上げる体にムチ打って2日目の作業に取り掛かります。

筋肉痛と関節痛を和らげるためにロキソニンでドーピング。

個人差があると思われますが、私はこのロキソニンが凄く効くんです。限られた時間内での作業、休んでいる暇はありません。

実はこの2日目が最難関。穴掘り・・・。地獄です(笑)。

去年の新設時もこの穴掘りが一番辛かったので覚悟して望みました。

ビニールハウスを所持するに当たり心配なのがやはり風対策。台風が来ても大丈夫なようにしなければなりません。

支柱を40cm程度埋め込むタイプのハウスですが、更にコンクリートブロックを間隔で入れて強度を上げています。これのおかげ?か昨年はビクともしませんでした。

私の家は地盤が弱く、新築時に地盤改良をしその上にベタ基礎で建てています。

この地盤改良が固いのなんの…。スコップでは歯がたたない硬さなのです。

10cmも掘ればセメント交じりの白い土が見えてきます。

多少の強弱はあれど、敷地内のどこを掘ってもこの様な状況。住宅を建てるという意味ではいい事なのでしょうが今はとても迷惑です(笑)。

ツルハシまで持ち出して地道に掘る・・・掘る・・・。

ディスクワーカーの軟弱な体には過酷な作業でした。

掘り終わったら、建てる。前回は先に支柱を立ててからコンクリートブロックを通し隙間をモルタルで埋めましたが、今回は既に一体化しているので調整も大変でした。

柱が左右8本ずつ、計16本。16本の内コンクリートブロックを入れたのが8本なのでこれを8回繰り返す。

残りの8本は支柱を地面に突き刺すのですが、見ての通り刺さるはずがありません。

前回同様に職場から工具を借りてきました。ハンマドリル。コンクリートに穴を開ける為の工具です。

ハウス購入時に付属した下穴を開ける竹製の杭ピンは1本目で10cmも撃ち込まれる前に折れました…。畑の黒土を想定しているのでしょうか。

ハンマドリルが無ければ地盤改良した地面に支柱を40cmも埋め込める方法を思いつきません。

下穴をハンマドリルで開け、そこへ支柱を打ち込む。工具があればこれは重労働ではありません。

妻にも手伝ってもらいながら休み休み作業を続け全ての柱を立て終わりました。

支柱がギザギザにならない様にまっすぐ張った糸を目印に作業しています。代わりになる資材とかでも代用可能。あるもので済ませましょう。

支柱の位置は対角寸法で確認し四隅の位置決めをしました。

精度の出し方はコチラの記事にまとめています。

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ここでは目分量でまっすぐ立てて置けばいいです。最後に調整するので多少は気にしないで進みます。防草シートも配置して固定できる所は固定。

骨組み

柱が立ったら、重労働はおしまい!ここからは比較的楽な作業。

骨組みを作ります。すいません、天気が良くて洗濯物が写り込んで・・・(笑)。

この位まで組み上がったら支柱のまっすぐに調整していきます。

水平器を使い支柱の根元から曲げてしまいましょう。

調整が終わればこんな感じ。大体で良いと思います。あり合わせでやっているのでそんなにピシっとは行きません。

あまり細かく組み上げると棚を入れ込めなくなるので、ここで先に棚を入れ込み仮置き。

棚をまるごと移動できると作業の手間を大幅に減らせるので段取りを大切に。棚の解体までするとなれば作業日数は全然違いますから。

棚の塗装と補強

骨組みを仕上げたらビニールを貼る前に棚の補強と改造を。想定外の雨が降っては困るので屋根になるビニールだけ貼りました。

1年間、DIYのハウス内多肉棚を使いましたが…。安い資材で最小限の範囲で作った棚はやはり強度が足りず不安がありました。

そこで資材を調達し、支柱を増やし補強を決行。これまた最小限ですが。買う資材はいつも安いやつです。

塗装

ハウス内での使用だったので木材の痛みはほとんどありません。ですがせっかくなので塗装を。安いやつで。

支柱追加で補強

塗装をしながら支柱を追加し補強していきます。

もともとビンボー設計につき2m間隔の支柱だった棚はやはり不安定感が否めず、中間に1本ずつ追加していき1m間隔にしました。

たったこれだけで棚のたわみは劇的に軽減したのでやはりケチってはダメですね。

塗装も完了しいい感じに。

2日目の作業はここまで。

重労働からは脱出しましたが前半の疲労は蓄積され体の至る所から悲鳴が。

雨天時ハウス内の浸水対策に通路を新設

3日目。

雨が降るとビニールハウス内の床は水浸しになります。雨の量にもよりますがビチャビチャになり靴では入れない時もあります。

ハウス内への浸水は止められそうにありません。そこで通路を小上がりにして雨の日でも中で作業が出来る様に床を追加。

やっすい木材で簡素なものですが・・・(笑)。すのこに近いです。

これも塗装して配置。

木材が水に触れると腐食を早めるのでレンガでかさ上げ。浸水した床に直接木材を置くと浮いてしまうし、普段どの位の雨水が浸水するのか調べて置いています。

棚の改造(作業台の追加)

ハウス内での植替えなどの作業は意外と多く、棚の一角に作業台を設置してみました。

多肉を置けるスペースは減りますが、現状フルに使えていないし作業性を優先します。

いちいち外に運んでだと手間でしたので。

下段は必要最低限の物置スペース。なんでもかんでもハウス内に置けば物置小屋と化します。基本的には他で管理し良く使う土はポットなど置けるスペースを想定しています。

狭いハウスなので小さなイスに座っての作業。棚の高さもそれに合わせてみました。

使い勝手は良さそうです。

ビニールハウスのバンド

ビニールハウスの強度に大きな影響を及ぼすのが外側から被せるバンドです。

地面にワイヤーを張る方法もありましたが、個別にアンカーを打って対策します。

ビニールハウスを購入した時に付属したアンカーはとても心もとなく、別途購入しました。強度は大切です。

例の如く、地盤は恐ろしく硬く、打ち込みにはハンマー。金づちではなくハンマー。

支柱と支柱の間に1本ずつ打ち込んで行き、バンドを回せば完了。

このバンド、やるかやらないかで強度が全然違うので丈夫な物を設置しましょう。

最後に

せっかくの連休をビニールハウスに費やしました。

1年間使用して見て改善したかったことを全て出来たので大分完成度は高いと思います。

ゆっくり休むどころがどっぷりと疲れを残し明日から出社となります。

会社からみればお前は何をしていたのかと思う事でしょうが、大変満足しております。

多肉専用のビニールハウスをご検討の際はまず日当たり。とにかくこれ。

日の当たらないハウスほど無意味な物はないと実感しました。環境はそれぞれで十分に日照を確保できる方からそうでない方まで。

失敗しない為にも、事前によく調査して置くことをお勧めします。ハウスの移設は楽な作業ではありません。

ビニールにかかる負担も大きく寿命を縮めます。

ですが、上手く行った時にはきっと最高の多肉ライフが待っているはず。ビニールハウスを検討の方にこの記事が少しでもタメになれば幸いです。

最後に芝も復旧し終わってすべてが完了。

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