多肉植物デローサ 胴切りからの胴割りでどんどん増やそう

多肉植物

多肉植物を胴切りする話はよく聞きます。しかし胴割りとは?聞き慣れない言葉では無いでしょうか。そんな胴割りについて詳しく説明していきます。

今回はエケベリア属のデローサで試してみました。このデローサは綺麗なライムグリーンと葉は微毛に覆われているのが特徴の品種。気温が下がる時期は綺麗な紅葉を見せてくれます。

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まずは胴切りから

まず、よく見かける胴切りで上下に分けましょう。

糸やテグスをぐるっと一周し交差させて、絞り切る方法です。

葉挿し、胴切りを行う予定の株は事前に断水し乾燥気味で行うと作業がしやすいです。

水やりした後だと、葉が根元手前で切れてしまい葉挿しに使えなくなる事がありますので。

胴切り後、上株は通常通り乾燥させてから土の上で発根させればOK。

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続いて胴割り

続いて、下株を胴割りして行きましょう。

胴割りについて少し説明しておきます。胴切りが横にカットとするならば胴割りは縦にカットします。胴切りした株を真上から見ると軸となる茎の部分が見えると思います。それを薪割りの様に割ります。色々試してみたかったので今回は1/2を1つと1/4を2つ準備してみます。茎の直径は1cmくらいの株です。

こんなイメージで薪割のごとくカッターナイフを用いてカットしていきます。手元が狭いので怪我をしないように十分注意してください。

まず1/2カットが完了です。カット際に邪魔になる葉は取り外し葉挿しとして利用した方が良いです。画像では葉もろとも切っていますが…。

なるべく根も均等に付いているよう意識しました。

1/2の片割れを更に半分の1/4へとカットしていきます。

はい、完成です。まるで野菜を切っているようですね…。これは多肉です。忘れないでください。

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胴割り後の扱い方

多肉植物はカット面(湿った部分)がある場合、土から細菌の侵入を防止する為よく乾かしてから次の作業へと移りますよね。カット苗がそれ。それと同じ理由で2日くらい日陰でよーく乾かしました。

(胴切りのみの場合は切断面と土が直接接触しないのですぐに鉢に戻して構いません)

その後鉢に戻しますが、切断された株は相当なストレスがかかっていると思われますので1~2週間は直射日光を避け明るい日陰で管理し、落ち着いた頃を見計らい他の親株多肉達と同様の管理下へと移行。

4か月後の様子

さて、胴割りしたそれぞれの株は4か月後どのようになってるので確認していきましょう。

まず、1/4に小さくカットした方から。

ミイラ化……。残念ながら枯れてしまいました。1/4にカットした2つともダメでした。小さすぎたんでしょうね。ごめんなさい。

 

1/2にカットした方はどうでしょうか。

こちらは上手く行きました!流石多肉、素晴らしい生命力です。

1/2なら通常の胴切り下部と同じ様に成長をしてくれました。胴切りの場合、複数の芽が出てくることが多いのですが今回はひとつだけ。ここら辺はこれからデータの収集が必要な部分です。

胴切り上部の株はというと。

上の部分、カット苗は大体こんなものですよね?根は張りましたが大きさに変化は見られません。デローサに限らずどの品種もこんなもんです。

まとめ

私の中で多肉植物の増やし方として葉挿し・挿し木・株分け・胴切りとよく知られた方法があります。そこに胴割りと新たなジャンルが追加されました。

今回失敗した1/4カットですがもっと茎が太く育っている株なら成功しそうです。そこまで育った株を解体しなければいけない場合に限りますけど。

エケベリアの場合、胴切りした上部はカット苗として新しいスタートを切れるのに対し、下部はどうしても続き感が否めません。こういった選択肢があればどういう方向性でその後を育成して行くかの幅が広がるのでは無いでしょうか。又、単に多く増やすという事にもつながりそうです。

まだまだ奥が深い多肉植物。これからの多肉ライフも楽しみです。

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