エケベリア属の錦晃星とハムシ―の違い。毛むくじゃらの葉で真っ赤の紅葉する多肉。

多肉植物

多肉の世界はとても広い。

そっくりなのに全然違う品種だったり、同じ品種なのに名前が違ったり、諸説あり一体なんの品種なのか分からない不明な物まで様々です。

ホームセンターに至っては明らかにネームプレートを落として戻す際に挿し間違えている物まで見た事があります。直すべきか、お店の物には手を触れないべきが悩みどころです…。あなたならどうしますか?

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錦晃星(きんこうせい)

さて今回、紹介する多肉植物エケベリア属の錦晃星からどうぞ。

葉に毛がもじゃもじゃに生えている一風変わった風貌です。人によっては気持ちが悪いと感じるかもしれません。言われていれば毛虫に見えなくもないです。

温かい季節は成長期で緑色。その時の様子がこちらです。(少々徒長気味)

紅葉期になれば、葉を縁取るように真っ赤に染まります。その赤さはまさに真っ赤。深紅のように美しい色。

エケベリア属は茎立ちしないものが多いのですけれども、この錦晃星はがっつりと茎立ちして行きます。

なんといっても最大の特徴である葉に生えている産毛と紅葉。

多肉なので日光は大切で、しっかりと日に当てる事により産毛がびっしりと生えてきます。

この様に産毛が生えるタイプの物は、必要以上の日差しから自身を守るための防衛策として毛を生やします。毛に反射する光や影になる事で調整するんですね。

日照不足になると、防衛の必要が無くなり産毛が薄くなるので適正な環境かの目安にしてみるといいです。

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そっくりさんのハムシ―

錦晃星とそっくりな多肉植物エケベリアのハムシ―があります。

ハムシ―も錦晃星と同じように葉が産毛で覆われており、紅葉期には赤く染まる事から見分けるのが難しいかもしれません。

成長期のハムシ―がこちら。

錦晃星とほぼ同じような色の変化を辿るのでなお分かりにくい事でしょう。

紅葉期の様子がこちらです。

 

葉の形に若干の違いが見られて、葉先の形状が錦晃星丸みを帯びているのに対し、ハムシ―は尖っているようです。厚みも錦晃星の方が肉厚。しかし、素人目には同じく見えるのではないでしょうか。

 

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見分け方

ぱっと見だとほとんど変わりませんが、この2品種には明確な違いがあるんです。

  • 錦晃星=葉が少し大きいくて茎まで毛むくじゃら。
  • ハムシ―=葉が小さめで茎はつるつる。

特にこの茎の部分に大きな違いがあり、毛の有無で判別が可能。

  • 錦晃星=大きくて足まで毛むくじゃらで男らしい。
  • ハムシ―=小ぶりで足はツルツルで女性らしい。

こんな感じで覚えています。気分を害したならすいません(笑)。毛むくじゃらの足ってあまり想像したくないですよね!

画像で見ると分かりやすいと思います。ご覧ください。

どうでしょうか、実はぜんぜん違うんですね。

 

安定の挿し木

茎立ちする多肉を増やす場合、挿し木が安定。

錦晃星やハムシ―も例外ではなく挿し木で増やす事が可能。春先に挿し木した錦晃星の苗の様子がこちらです。

葉挿しも挑戦しましたが、あいにくの結果となっています。難しいかもしれません。

ちなみに、この産毛ですが触ると柔らかくてとても気持ちがいいんです。ふわっふわ。

最後に

紅葉期になれば赤く染まる多肉はたくさんあります。しかし、錦晃星の様にここまで赤くなるのは珍しく、色とりどりの時期でもひと際目立っています。

初めはちょっと気持ち悪いまであるかもしれません。育てていると個性がありとても愛着が沸くんです。

キレイな形が自慢のエケベリアに混ざって、少し違う路線からその存在感を放つ錦晃星。普及種なので手に入りやすいかと思いますので、見かける事があれば育てて見てはいかがでしょうか。

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