多肉にとって休眠期の冬。青森となれば尚の事です。
2021年、今年は特に厳しい冬。雪も多いけれど寒さがきついです。
R3.1/4の現在すでに-10℃を超える日が複数回あるほど。
一人前扱いの親株達は煖房の無いベランダ温室とビニールハウスでスパルタ育成中です。温室とは言っても最低気温時、外気温との差は2℃前後。日中のお日様頼みです。
これが意外と耐えてくれています。多肉は本当に寒さに強い。
中にはダメージを受けている株もあります。それは別の機会に。
猛暑になる夏場も休眠期となる多肉ですが、私の住む青森では親株は全て無事乗り切りました。しかし葉挿しを始めとする子株達が深刻なダメージを受けています。
やはりまだ抵抗力が少なく、一番先に被害が出るのが子株達という事です。
そこで迎えた冬、いくつかお気にりの子株をピックアップして室内に取り込むことにしました。
アクアリウム照明(実験編)
ただ室内に取り込んでも、暖房の利いた空間で成長をしようとするのに対し、光が全然足りずに徒長するだけです。
そこで目を付けたのがアクアリウム水槽の照明。実験的にこの光を使ってみます。
隙間は6cmくらいしかないので薄いプラスチックケースを100均から買ってきて実験開始。
イメージが完成しきらず始めてしまったので、選んだプラスチックケースが厚すぎましたね…。
まぁ様子を見てみます。徒長するようなら即終了の予定なので。
プラスチックケースの選定にミスった挙句、セットする土もミスりました。鹿沼土のみとなっています。
小苗を育てる場合は目の細かい多肉用の培養土が良いと思います。
親株は鹿沼土のみで育てているので、勘違いで入れてしまいましたね…。失敗。
アクアリウム照明(本格始動)
2週間様子を見ましたが、徒長する気配がないので本格的にやってみたいと思います。
ちなみに、このスペースの照度は30000ルクス。
スマホアプリでの測定なので正確ではありません。しかし目安にはなります。
アプリで測定できる上限は30000ルクス。電気照明はほんの少し距離が変わればガクガクと照度が落ちて行きます。
この空間でも水槽のガラス蓋を外し数センチ下げるだけで30000ルクスを下回るので、ガラス蓋面で丁度30000ルクスくらい。
・真夏晴天 → 10万~20万ルクス
・真夏曇天 → 5万ルクス
・真冬晴天 → 5万ルクス
・真冬曇天 → 1万~2万ルクス
- トレーを見直し深さ2cmくらいのステンレストレーに変更(100均)。
- 小苗の根が張りやすい様に多肉用の培養土へ変更。
完璧です。
リビングなので日中は暖房あり20℃くらい。煖房offの朝晩は氷点下まで行かないと思います。2℃とかはあり得そうですけれども。
更に熱帯魚水槽はヒーターが付いていて熱気が上がりガラス蓋は暖かく、ステンレストレーも暖かい。
(水抜き穴は無いので水挿しで適量)
そして1ヵ月後
本格運用から1ヵ月後、子株達の様子をご覧ください。
桃太郎
白雪姫
花うらら
ピンクザラゴーサ
カナぺ
沙羅姫牡丹
健康的に成長中です。
なにもしないと寒さで死んでしまうかもしれない所を、むしろ真冬なのに肥料まで与えて成長させれる事になっています。
この差はとても大きい。
これらは、日照が十分で無ければ見受けられないので、光は十分だと判断できるのでは無いでしょうか。
最後に
我が家には熱帯魚の水槽があるので、この様な実験を行えました。
皆さんの環境でもなにか代わりになる光があれば室内での育成が可能になるはずです。
これが結構なハードル。もし可能ならばチャレンジしてみて下さい。
置けるスペースにかなり制限がある事がちょっと残念な所です。
また、犠牲になっている水槽への光はどーすんの!?って意見もあるでしょう。
これは定期的にトレーを動かして水槽内の光を確保しています。手間といえば手間。水槽も絶賛稼働中で無視はできません。
普段見慣れたリビングの光景にもなにかヒントがありませんか?ちょっとアレンジすれば一気に活用スペースになる場合もありますよ。探してみてもいいのでは無いでしょうか。
屋外(ベランダ温室・ビニールハウス)での冬越しはまだまだこれからが本番。
しかし、更に寒さが厳しくなる2月もポカポカリビングではお構いなしで成長させちゃいますよ!
その後(2ヵ月後)の様子をアップしました。↓
屋外や工場、倉庫などの照明で使われるLED投光器を使用した屋内育成にもチャレンジしました。
照度の目安3万ルクスを達成できるもので検証したのでこちらも合わせてご覧ください。↓
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