気が付けば2021年も12月。
今年も色々な事がありました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
東京オリンピックに沸いた夏と同時にコロナの感染爆発で沈み深刻さはピークを向かえたかと思えば、サーーーッと急激に減る感染者数。そしてまたオミクロン株に怯える年末年始と、やはり話題はコロナ一色でしょうか。
さてさて、多肉のお話を。北国は青森から多肉の情報をお届けしている当ブログです。
冬季の間、なにもせず屋外に置けば間違いなく凍り付いて枯れるでしょう。毎年工夫をこらし冬と格闘していますがやはり冬越えは難しく被害がでます。
それでも少しずつ、多肉に最善な冬の越し方みたいなのが見えてきているはず。
過去の失敗を生かし、2021年の冬を迎え今年の挑戦が始まります。
過去の経験からヒントを見る
初めに過去の経験をまとめましょう。
2019年、まだまだ多肉初心者です。一日中氷点下の真冬日が普通にある地域(-10度以下も数日あります)ですので、屋外は不可能。単純に室内で管理しましょうという安易な発想で失敗。中途半端に暖かいのに室内の光では全く足りず徒長を誘発するだけでした。
2020年、室内=徒長の失敗を踏まえ使用していないベランダを温室化して太陽光を確保。
前年度よりは明らかに多肉らしい姿のまま冬を越えましたが、反屋外のベランダ環境ではやはり冷害が多発しました。管理している株数のおよそ1/3くらいが被害を受けたと思います。
しかし、このベランダの簡易温室化で大きなヒントが。ベランダを密閉しその中にさらに小型ハウスを設置したのですが、動かない空気の層による保温効果を実感。
青森のような寒冷地でもない限り、この程度の対策で十分かと思います。
ハウスinハウス
そして迎えた2021年の冬。今年から大型のビニールハウスも使っているので冬はそちらで冬越しにチャレンジします。
このハウスの中に、更に小さな小型ハウスを置いて「ハウスinハウス」作戦。動かない空気の層による保温です。
まず、完成の様子から。
ハウスの中に更にハウス。
管理している株の数で、私の場合は3棟必要でした。
色々と検討しましたが、結局このような既製品が金額的に一番安く納まります。
ハウス中で使うので、風対策の必要はなくこのような物でも十分に目的を果たせると判断。
使用したのはこちら。大きさは奥行き(長さ)2m弱の物。大中小があります。
なるべくハウスの容積は大きい方が温度変化を緩やかにできます。例えば密閉した空のペットボトル内は日に当てると急激に内部の温度が上がりますよね。
組み立ては簡単で、説明書の通り進めていけば問題なし。
使われている材料も軽いので女性でも心配なく組み立てれるでしょう。しいて言えば最後のビニールを被せる時、高さがそれなりにあるので身長が低い場合、踏み台が必要でしょうか。
組みあがるとこんな感じ。中に入ると2~3歩で奥まで行ける大きさです。高さは十分でかがむことなく移動できます。
棚が付いているのがポイントで、あるかないかで多肉の置ける数がまったく変わってきます。そこら辺も考慮しました。
置いてみよう
組み立て→設置が終わったので、多肉を入れてみました。
多肉は日光に当ててあげないと徒長してしまいます。
このように棚に重ねて置く場合は日光の角度に注意しましょう。冬季間は太陽の角度が低く、斜め上からなのでこれでも大丈夫だと思います。
6月あたりだとこのような置き方では下段は上段の陰になり一日中日が当たらなくなるので注意。
夏場は日差しが強すぎて設置していた寒冷紗も冬季間は撤去しました。
それぞれの季節に合わせた対策が必要です。ただ置きっぱなしでは健康に育たないのです。
今年はこれで冬越しチャレンジ。毎年チャレンジですね。ゴールはないような気もします。
12月、多肉は紅葉の最盛期。
ひとつだけとても綺麗に紅葉しているシャルルローズをご覧ください。
緑色が強い時期の様子から。
これが、紅葉期になると。
こんなに綺麗になります。
最後に
寒冷地での多肉管理。
ぶっちゃけ暖房を利かせるのが間違いないです。
しかし、断熱材が入りしかも居る時間だけ暖房をつける室内ですら暖房費が数万円の単位。
それを薄いビニール1枚でその先は氷点下。さらに一日中暖め続けるとなると恐ろしい暖房費がかかるのは容易に想像できますよね。
私のような地域で多肉を育て、冬を完全な状態で越えるのは不可能なのかもしれません。最近は少しでも多くの多肉を来春まで、と思うようにしています。
今回のチャレンジでも間違いなく氷点下まで下がる事が多々あるはずですし。
それでも生き残る多肉は多数います。
ここを見に来る人はきっと同じような悩みをお抱えのはず。大丈夫です。寒冷地でも多肉は楽しめますよ。
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