2020年~2021年の冬を暖房無しのベランダ温室で冬越しさせました。
我が家のベランダは奥まった構造で日の高い季節は日光がほとんど入りません。
しかし、日が低くなる冬場は十分な日差しを確保出来る事が分かりこれまで使い道の無かったベランダに白羽の矢が立ったわけです。
それとは逆に、庭は周辺の住宅(2階建て)の日陰となりビニールハウスは使い物になりません。2階のベランダは周辺の建物の影響を受けず現状で日照を一番確保できる最適な場所だったのです。
そんなベランダをポリカプラダンで密閉し温室化。更にそのなかに簡易ビニールハウスの2段構えで挑んだ冬。
ベランダ温室化の詳細はこちらをご覧ください。
北国タニラーの最難関である2月も終わり、ベランダ温室の成果はあったのか!?ご覧ください。
検証期間の外気温
2020年~2021年の冬はとにかく寒かった。爆弾低気圧や大寒波のオンパレードでした。
検証期間の詳細な最高気温と最低気温をみてみましょう。気象庁のホームページよりお借りしました。(私の住む青森県地域です)
2021年1月の気温
正月明けが特に寒さが厳しかったです。1月9日には-20度超えを記録し、ここまで冷え込むのは珍しい。‐10度超えも連発でした。
2021年2月の気温
いつもは2月の方が寒いんです。今年は違いましたね。それでも1月~2月を通して最低気温がプラスになる事はありませんでした。
多肉を育てるにはなかなかの過酷さだと思います。
外気はこの様な状況での暖房無しのベランダ温室冬越し作戦でした。
ベランダ温室の室温
1月の末から温度と湿度を記録できる温湿度計を使いベランダ温室の状況を管理してみました。
ベランダ温室にセットして置くと一日の温湿度を記録しBluetoothでスマホ管理が出来る優れものです。
全部みせると長くなるので、要約して2月の最高気温と最低気温をご覧ください。
平均気温が6.21℃、最高気温が38.49℃、最低気温が-3.79℃となっています。
外気温との比較では
最高気温 | 最低気温 | |
外気温 | 12.0℃ | -10.2℃ |
ベランダ温室の室温 | 38.49℃ | -3.79℃ |
晴れで日光が長時間でるとヤバイくらい室温が上がっていました。最低気温は-3.79℃。これは生存が可能な温度なのでしょうか。
最低気温に関しては外気温が‐10℃を超えていても+6℃は確保していたことになります。
多肉植物が生存可能かどうかはいったん置いておいてベランダ温室自体、効果はあったと言えそうです。
更にその温室内にある簡易ビニールハウスの中は+50℃に迫る日もありました。それを目撃して以来、一日中晴れの日はビニールハウスは解放状態にするようにしました。
生存した多肉達
それでは肝心の暖房無しベランダ温室で過ごした多肉達の行方をどうぞ。まずは無事に冬を越した勇者たち。
キレイ所をピックアップ
桃太郎
流石は桃太郎、大好きです。桃太郎は先行き不安な場合、室内避難も想定している程かわいがっています。しかし、ベランダ温室で無事に春を迎えそうです。花芽まで出しちゃって…
カナぺ
かなり早い時期から丸くなってしまったので寒さに弱いのかと思いきや完全体で冬越し。
ブルーバード
少しダメージも見られます。中間の葉が枯れるも全体的に形をキープ。成功の部類。
クララ
こちらも早い段階からこの形になり、そのまま完全体で冬越し成功。ほぼダメージなし。
沙羅姫牡丹(さらひめぼたん)
まんまる。ゴルフボールかよ。ダメージはなし。えらいよく頑張った!
グストー
パッと見だと冬なの?ってくらいそのままでおられました。
深刻なダメージを受けた株達
続いて、成功とは言いにくく見るからにダメージを残す株達をどうぞ。
白雪姫
成長点以外は葉焼けなのか凍傷なのか、回復の見込みのない部分が多い。しかし枯れてはいません。
ラウレンシス
こちらも激しく傷んでしまいました。一見枯れているようですが成長点は生きています。
実は、このような状態の株が結構みられます。状態はそれぞれで枯れてはいないけど立ち直るのに時間がかかりそうな傷み。
完全に枯れた
続いて救出が間に合わず、残念ながら枯れてしまった株達・・・。
ラウリンゼ
ショックでした・・・。あ、ヤバそうって避難したけれども時すでに遅し。ラウリンゼは好きだったので非常に残念。
ハムシー
カピカピ・・・。他にもハムシ―がいるんですけどそっちは無事だったりしています。置き場所の違いなのか、株自体の体力の差なのか。
ロッティー
我が家のロッティーは暑さにも寒さにも弱い印象です。夏場もかなり弱りました。
親株だっただけに頑張って欲しかった。
最後に
暖房無しベランダ温室で冬超え作戦の結果はいかがでしたでしょうか。
生き残った株(ダメージも含めて)でいうと7割~8割は生きています。
ノーダメージの株はというと3割くらい。
個人的にはもっとうまくいって欲しかった。外気温を見る限り暖房無しはやはり無謀なのでしょうか。
暖かい地域の方は2月~3月が紅葉のピークと言います。
ここ青森では11月~12月が紅葉のピークなのでは。それを過ぎると紅葉と言うかひたすら色が薄くなる。全体的に見ると茶色も多く、色鮮やかな感じでは到底ありません。
こんなもんと言えばそれまでですが、来年はもっといい結果を出せるようにまた考えてみたい。
いい事もあり、多肉の天敵である徒長は全く見られませんでした。
全てに日が当たっている訳ではなく、ずーっと日陰の株もいましたが完全な休眠でまったく徒長していません。
まだ3月、ぜんぜん油断はできませんがひとまず今年の冬越しは終わった感じです。
ほっとした半面、来年の課題もたくさん出来ました。
まだまだ試行錯誤は続きそうです。
さぁ、春が来ます!今年はどんな新しい多肉が仲間入りするでしょうか。楽しみです。
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