多肉植物ピーチ姫。グラプトペタルムに属します。
グラプトペタルムと言えば葉挿しで増やしやすい品種が多いのが特徴。
ピーチ姫はブロンズ姫の斑入り品種、ピーチ姫=ブロンズ姫錦です。斑入り品種は一般的に元の品種より暑さ寒さに弱くデリケートに育てる必要があります。
葉挿しをした際に先祖返りしてブロンズ姫に戻ってしまう事があり、今回はいくつか育ててみたのでその結果をご覧ください。
ピーチ姫
ピーチ姫の親株。撮影した季節が8月末なので青々としています(笑)。紅葉期には鮮やかなピンク色へと色づく美しい品種。
斑入りなので成長期でも綺麗な品種。ブロンズ姫同様に肉厚な葉はぷりっぷりで多肉植物らしいフォルム。
我が家にいくつかピーチ姫がありますが、紅葉している物もあります。朝晩はそれなりに涼しくなるこの季節、日中との温度差に反応したのかもしれません。
同じ場所で管理していても様々な変化を見せる。これもまた多肉植物の不思議です。紅葉すると斑が見えない位発色します。
葉挿し
さて、ピーチ姫のような斑入り品種は葉挿しで増やすと一定の確率で先祖帰りしブロンズ姫へと戻ってしまいます。確実にピーチ姫として増やしたい場合は挿し木や芯止めがお勧めです。
とは言え、グラプトペタルムは葉挿しの成功率が非常に高い。その成功率は経験上9割を超える勢いです。エケベリアもハオルチアも葉挿しは出来ますがここまで成功率は高くありません。
葉挿し直後から直射日光とか根が出ないうちから水をかけるなどしなければそうそう失敗しないでしょう。
その成功率の高さから数で勝負しピーチ姫を増やしてみましょう。親株より20枚程度を葉挿し検証。
画像にあるのは全てピーチ姫の葉挿しの様子。色素が抜けた様な芽が出ている物がピーチ姫。緑っぽいのがブロンズ姫へと先祖帰りした物です。ピーチ姫となる物は2~3割くらい。
※確率についての追記があります。
一つの葉挿しから複数の芽が出る多頭でもピーチ姫とブロンズ姫がそれぞれ出てくる物もあります。又、混ざっているようなどちらとも付かない様なものまで。
成長の速度ですが、葉挿し開始から2ヵ月程度でブロンズ姫へと先祖返りした方が大きく成長している事も分かります。
ピーチ姫になるかブロンズ姫になるかはさて置き、葉挿しの成功率はグラプトペタルム炸裂でほぼ100%
まとめ
ピーチ姫の葉挿し結果から(追記あり)
- ピーチ姫となる確率=20~30%
- ブロンズ姫へと先祖返りする確率=70~80%
となりました。検証数が20枚程度と少ないので正確な数値ではございませんが、参考程度で見ていただければ幸いです。
先祖返りしたブロンズ姫もとても可愛らし多肉植物です。そのままブロンズ姫として育てて行けばOK。我が家のピーチ姫、贅沢なピーチ姫丼を目指しまだまだ増やして行きますよ。
※追記 先祖返りの確率
一年後の様子を追記。
結果、ほぼすべてが先祖返りしました。葉挿しでピーチ姫になる確率は0%です。
このような全斑で発芽した物は、1年経った現在でもそのまま変わらない大きさで、ピーチ姫になったとは言えません。
斑入りと斑なしが多頭で発芽した物は、斑なしの方しか育ちませんでした。
結果的に葉挿しは全て先祖返り、ブロンズ姫です。
ピーチ姫を増やす場合は挿し木or芯止めして子株を増やすしかなさそうです。
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