サンスベリアは、観葉植物の中でも特に空気洗浄能力が高くマイナスイオンを発生させる事で有名になり、管理も簡単で人気が高い品種です。
観葉植物として愛されるサンスベリアですが多肉植物の一種で管理方法はほぼ多肉と一緒になります。
人気品種が故に、品種改良も進み様々な品種が存在しますが、今回はその中でももっともポピュラーな品種サンスベリア(トラノオ)を取り上げ、特徴や増やし方をご紹介。
サンスベリア(トラノオ)の特徴
黄色がかった斑入りの葉が「虎の尾」に似ている事からトラノオと呼ばれ、良く目にするサンスベリアは大体これです。
日光を好む品種で真夏以外は極力日なたで管理すると健康に育てる事ができます。
世界一丈夫な植物として紹介されるほど乾燥や厚さに強い反面、寒さには弱いので冬場の管理が大切になります。
肉厚な葉はほぼ直立した状態で、先端は尖っており成長すると1m程度まで達する比較的大型の植物。
原産地はアフリカで観葉植物の中でもっとも空気洗浄能力に優れているとNASA(国際航空宇宙局)の調査「エコプラント」により立証済み。(こちらのブログで紹介したポトスも上位にランクインしています)
水やり
葉に水を貯め込む事ができるサンスベリアは多くの水を必要としない為、乾燥気味に管理します。土がしっかり乾いたら鉢底から溢れるまでたっぷりと与え、受け皿に水を残さないようにしましょう。
風水
サンスベリアは風水でも良いものとされ「邪気」や「厄除け」の効果があると言われています。置き場所は玄関やトイレなどがおすすめな場所。
増やし方
株分けと葉挿しで増やすことが出来ます。
株分けは地中で新しい株が成長し地表に現れてきますので、植え替えの際に根の土を綺麗に落としハサミで切断して、切断面を1日程度しっかりと乾かした後に鉢植えしましょう。
葉挿しでは、傷んだ葉や垂れ下がった葉でも使えますので、形を整えたい場合に不要となった葉を使うといいでしょう。
水挿し、土挿しのどちらでも可能ですのでやりやすい方法でお試しください。
水挿し
水挿しの場合は切断後、すぐにマグカップなどの容器に挿してなるべく新鮮な水を維持するようにして下さい。水が古くなると細菌が繁殖し切り口から腐る原因となるので、3日に一度、出来れば毎日水を交換するようにしましょう。成功率は土挿しより低めです。
土挿し(葉挿し)
土挿しの場合は切断面を1日程度しっかりと乾かした後、新鮮な土に1/3くらいが埋まるように挿します。
ここから発根まで一切水やりをしません。あとは、日光の当たらない場所で管理しますが発根には数か月と結構な日数がかかる事が多いので気長に待ちましょう。葉が枯れない限り失敗はしていませんので。
観葉植物と思われがちなサンスベリアですが、ここら辺が普通の観葉植物と違う部分です。
挿し木、挿し芽の場合水を切らさないようにする事が多い観葉植物に対し、多肉植物に分類されるサンスベリアは水を一切与えない事が成功のコツになります。要するに挿したら放置ですね。
注意点
斑入りのトラノオですが、葉挿しで増やした場合は先祖返りしてしまい斑模様が消えて緑色に戻ってしまいます。斑入りのまま増やしたい場合は株分けで増やしてください。
最後に
マイナスイオン・世界一丈夫・空気洗浄能力トップクラス・手間いらずといい事ずくめなサンスベリア(トラノオ)です。大きく成長するのがネックな場合、品種によっては小型のサンスベリア・ハニーという品種もあり同じような特徴を持ちます。
流通量も多く、園芸ショップでよく見かける事ができ手に入りやすいのも大きなポイント。
観葉植物の初心者でも地域を選ばず問題なく育てる事が出来るので入門としてもおすすめです。
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