観葉植物の定番パキラ。季節になると100均でも売られています。
植物が好きな方なら一度は育てたことが有るのではないでしょうか。
育てていると大きくなり剪定が必要になります。剪定した枝を捨てるのは持ったないと挿し木に挑戦するもうまく育たず最終的には枯らしてしまうなんて事ありませんか?
調べてみると「パキラの挿し木は簡単」とよく目にしますが押さえておきたいポイントがあります。
失敗を繰り返し、ついに挿し木を成功させた方法をご覧ください。
パキラの特徴
中南米を原産地とする常緑植物。耐陰性があり幅広い温度に対応できる為丈夫で育てやすく、流通量も多いため園芸初心者にも人気が高い。
又、風水では幸運をもたらすとされ仕事運を上げてくれる「商売繁盛の木」としてオフィスなどに飾られる事もあります。
市販の物には卓上サイズの物も多く、それでいてしっかりと木の形をしているのも人気のひとつでしょう。
育て方
真夏の直射日光さえ避ければ、比較的どこでも元気に育ちます。理想は室内の明るい場所(レース越しに日光が当たる場所や午前中よく日が当たる場所)で管理しましょう。
原産地では直射日光下の屋外でも育ちますが、それは10m超えの大木の話で鑑賞目的の場合、屋外炎天下は過酷すぎます。
水やり
土が乾いたら鉢底から溢れるまでたっぷり上げて、受け皿には水を残さないようにするのが基本です。
パキラは湿気を好む植物ですが、ある程度乾燥にも耐えれるの為それほど神経質になる必要はありません。
増やし方
挿し木で増やすことが出来ます。
しかし私は挿し木をうまく育てれずに何度か失敗しています。よほど大きな株を所有していない限り挿し木に挑戦できるのは春先の年1回だけでしょう。
まず、こちらの画像をご覧ください。
左側が親株で右側が挿し木1年後の様子です。
失敗例
毎年、春先になると切り戻しがてら挿し木を行いました。
こちらがその痕跡。
挿し木の失敗パターンとして、枝を切りコップ等の容器に水挿し⇒発根はします。難しくありません。ここから鉢植えをすると枯れてしまいます。これを2シーズン繰り返した反省点をまとめます。
・発根はするが根の成長が足らず鉢植えの時期が早すぎるのか?(2ヵ月くらい)
・水栽培で発根した根はしばらくの間、土から水を吸い上げる事が出来ない。
・鉢植えの際、新鮮な培養土を使用していない。あまり物を使った。
挿し木で失敗する場合は大体、鉢に移し替えた後では無いでしょうか。
対策に必要な知識
水挿しして発根させる場合は、数本ではなくもじゃっとくらい生やした方がいいでしょう。それでもまだ植え替え直後は土から水を吸えません。高さのある受け皿を用意して鉢の1/3くらい水が貯まっている状態を1~2週間続け、徐々に受け皿の水位を下げて行くと根を土に慣らす事が出来ます。あと、土は新鮮なものを。なければ野菜用などでも構いませんので新鮮なものを用意して下さい。観葉植物用もしくは挿し木用の土が理想です。
成功例(挿し木1年後の様子)
さて、ここまで水挿しから初めて失敗しておりましたが、では最初から土に挿せばいいのではないかと実践したのが3シーズン目です。
水挿しは枝を切った直後の管理が楽ですが、植え替えの時少々面倒です。
初めから土に挿す場合、鉢や土の準備さえすればこちらの方が後々の管理が楽になります。用意するのは小さめの鉢と新鮮な土、そして挿し木用の枝。
あとは鉢の土に挿し木をし、土を乾かさないように水を上げるだけの管理となります。
こちらが挿し木後1年目の様子ですが実は、始めの頃勢いよく新芽を出しましたがその後、数か月でピタッと成長が止まっておりました。枯れもせず伸びもせず。パキラの挿し木でよくある事ですが、切った枝の内部に残されている成長エネルギーの分だけ新芽を出したけど、そこから先は根から栄養を吸収できないと成長が止まる現象かもしれません。
成長が止まり不安があったので、この年は日光に当てず明るめの場所で過ごさせております。
成功例(挿し木2年目の様子)
今年は暖冬なので暖かく、植物の世話を開始する時期がかなり早かったです。こちらの子パキラも例外ではなく、早速新鮮な土へ入れ替える為、1本づつに分け植え替えをしました。
しっかり根が張っているのを確認。成功を確信し肥料を与え窓際に置き日光に当てます。
新芽が出始めました。
最後に
たかがパキラの挿し木とお思いかもしれませんが成功させる為に3年もかかりました。
この様な経験を積んで、基本を理解し、かけるべき手間をかけれれば挿し木は簡単かもしれません。しかし私のようにネットで調べ書いてある通りやってもうまくいかない場合、環境に合わせて工夫や改善、情報の組み合わせが必要です。
同じような失敗で悩まれている方にこの記事が参考になれば幸いです。
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