青森県の多肉事情。過酷な冬を室内でしのぐチームと暖房なしベランダ温室でしのぐチームがいます。
ベランダ温室は氷点下ありなので、ひたすら耐えるコーナー。こちらは2月が終わらないと結果がでません。大分被害は出ていますけれども…。
それとは対照的に暖房ポカポカのリビングでグングン成長しながら子株達がいます。
多肉の中でもお日様カンカン照りを好むエケベリアを、アクアリウム用照明で至近距離から光を当て育成しおよそ3ヵ月が経過しました。
開始時の詳細な様子はこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
アクアリウム照明で3ヵ月育成の変化
簡単に概要をまとめます。
運用中のアクアリウム。設置している照明と水槽の隙間スペースを使い、薄いトレーに植えた子株達を照明の光で育てて見ようという試み。
隙間の高さは5cm~6cm程度で照明に近ければ近いほど光量が強いので超至近距離です。
スマホの照度計アプリでは3万ルクスを振り切っている光量です。
では、結果をご覧ください。
既に開始から1ヵ月が経過している画像です。
この段階では既に成功を確信しています。
その後さらに2ヵ月が経過した様子をどうぞ。
大分大きくなりました。
肥料を与え、水は表面が乾くのを確認してからたっぷりと。室内なので乾燥する周期は安定していて4日おきに水を上げています。
トレーには水抜き穴が無い為、傾けても水が溢れてこない程度の水やりです。結構ざぶざぶ。
色もしっかりと発色
照明の光量が十分だったと判断するに当たり徒長しないことはもちろん、それぞれの品種ごとに特徴がしっかりと出る発色も見られます。
白い粉が見られるのもいい環境の証です。
桃太郎
爪を中心にワインレッドの色がキレイな桃太郎。いつだって桃太郎はカワイイ。特にお気に入りの品種でございます。
花うらら
肉厚の葉とエッジを縁取る赤色。特徴がしっかりと出ています。
白雪姫
美白の葉にうっすらとピンク色が乗り上品な品種。光が足りないと白くはならず濃い緑色になっていきます。
ピンクザラゴーサ
全体的にピンク色で、名前の由来通りの見た目へと成長しました。
真冬に成長させれるメリット
北国では真冬の成長を期待するのは絶望的。室内に取り込んで窓辺に置いても窓辺の光では足りず徒長しだします。
暖房のない室内だと成長は見込めません。
そんな中で肥料を上げながら成長させれるのは非常に大きなメリットです。ちなみに今回使用したアクアリウム照明はLEDが1列しかない比較的安いやつ。
もっと光量が強く、幅も120cm対応の物だと更に管理できる株数が増えて来ます。もはや水槽用ではなく多肉用として購入を検討してもいいレベル。このような照明は水草の育成も想定しているので効果は高いはず。
LEDなので消費電力が少なく省エネで、耐久が長いのもポイント。
2月某日。仕事が休みの暖かい休日に、屋外に出し直射日光に一日当ててみました。その後も葉焼けは見られていません。2月の日差しはまだ弱いとは言え、室内管理の多肉を直射に当てれば大抵葉焼けしますよね。
かなり限られたスペースで少量しか管理できませんが、このLED照明育成は非常に有効でした。
それと同時に、日が当たっていればどこに置いても大丈夫なんて屋外は本当に偉大だと思い知らされます。太陽ってすごい。
最後に
アクアリウムの照明を使っての検証なので、誰でも出来る訳ではないと思います。
照明は離れればたくさん照らせるけれど光量は下がります。しかし、近づけば多肉を育成できる十分な光量に達することが分かりました。
調子に乗って、空いてるスペースへ更に子株を追加…。
春までもう少しこのままで。
植物育成用のLEDライトも使い方次第では十分な効果が期待でそうです。
距離と照らす範囲。それが管理できる株数。
ここら辺が照明で多肉を育成するポイントとなります。
数は限られますが、屋外での育成が難しい環境の場合、選択肢のひとつにはなるのでは無いでしょうか。
追記、春を迎えて屋外への旅立ち
冬の間、アクアリウムの照明を使い育て続けて4月の春を迎えました。
4月の段階で、ご覧の様な成長を見せてくれたのでご覧ください。
2つあったトレーの内、一つは一足早く屋外のビニールハウスへ。残ったもう一つのトレーの様子です。
冬の間にここまで育てれたのは非常に大きな成果でした。
春になったので、外に出したいと思います。
1~2週間、環境に慣らしその後は通常の株と同じ管理。
LED育成の最大のメリットは蒸れない事だと思います。管理中、暖房アリの室内でかなりの量の水を上げました。
日光が当たらないので多肉育成の最大の敵、蒸れが一切発生しない事。とても安定した育成を行えました。
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