黄色に紅葉する貴重な多肉植物、セダム属の黄麗(おうれい)。多肉の紅葉と言えば赤く染まるタイプが目を引き人気が高いです。
しかし赤ばかりでは詰まりません。そんな悩みを解消してくれる黄麗。流通量が多いので見かける機会も多く、比較的手に入りやすい品種です。寄せ植えでも出番が多いはず。
「月の王子」として売られている事もあり、月の王子=黄麗です。多肉って名前が複数ある場合があるので慣れるまではややこしいです。小難しいネーミングもありますし…。
そんな黄麗ですが多肉ファンなら一つは持っておきたい品種です。
黄麗(おうれい)
成長しても直径はそれほど大きくならず、茎立ちして上へ伸びていくタイプ。
我が家の黄麗がこちらです。親株でも直径にしたら5cm程度の大きさ。11月上旬撮影。
紅葉が大分進み黄色とは言い過ぎですが黄緑色になっております。季節がさらに進むと葉先の色がもっと強くオレンジ系に変化して行くのでまだまだこれからって所。
綺麗に紅葉するポイントは、良く日光に当たり育ってきた事と、1日の温度差が大きくなる事。すなわち、最低気温が下がる時期って事になります。
品種により生存できる気温の上限と下限がそれぞれあるので、その範囲内で気温の変動が大きいほど綺麗に紅葉します。
セダムと言えば、虹の玉や乙女心の様な木の先に細長い葉をイメージする場合が多いと思います。しかしこの黄麗はしっかりとした肉厚の葉にキレイなロゼット型とエケベリアっぽさすら感じます。
挿し木
セダムと言えば切って挿す。黄麗でもそれは健在です。
茎が伸びてきたら挿し木しやすいあたりで切って、そのまま挿せば増やす事が可能。
切られた親株側も安定して新芽を出して行きます。
また伸びて来たら切る。この繰り返しでどんどん増やして行けるので挑戦してみましょう。
しかし、成長速度はそれほど早くなく、春先に丸坊主にした株は春~秋の成長期を終えこの程度でした。
葉挿し
セダムの乙女心や恋心が人気が高く、それらが葉挿しの成功率が非常に低いという事もあり、セダムは葉挿しが難しいと勘違いされがちです。
黄麗は葉挿しも問題なく出来るセダム。
春先に葉挿しした子株がこちらです。
しっかりと黄麗になってますよ!しかもまだ親葉がしっかりとした形で残っています。まぁ、親葉に関しては個体差が大きいので黄麗だからと言う訳ではありません。
次から次へとジュレていく乙女心の葉挿しとは大違いって意味です(笑)。
多肉の楽しみはこうやって増やす所にもあります。例えばこの黄麗、親株から葉を取り育てると、こんな小さい黄麗が自分の手で育つんですもの。やめられません。
最後に
セダムの葉挿しに関し、虹の玉の記事を以前に公開しているので合わせてご覧ください。
また、難しいとされる乙女心の葉挿しに挑戦した記録もございます。
セダムは基本的に挿し木で増やすのが手っ取り早くてオススメですが、品種によってはこの様に葉挿しもできるので、どんどん挑戦してみて下さい。
1月極寒の冬。一日通して氷点下の真冬日が続く青森の冬。
そんな冬の黄麗がこちらです。
赤い紅葉の中で映える黄色。
絶品です。
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