アクアリウムの天敵、黒髭ゴケ…。
どこからともなく現れて成長し、掃除だけでは取り除けずにどんどん増え続ける厄介者。
アクアリウムを数年単位で続けている方なら経験があるはずです。
放置すると水槽の景観を損ね、モチベーションの低下にもつながる事でしょう。
対策として最も有名なのは木酢液(もくさくえき)による方法。ホームセンターの園芸コーナーで買う事が出来ます。
臭いがきついので庭に猫除けを目的としてとして撒くなどが使い道の商品。
しかし、今回はそんな黒髭ゴケを100均のクエン酸で撃退できますよって話です。
クエン酸は水回りの掃除にも使えるので、汎用性が高く使いやすい。しかもコスパが最高です。
クエン酸
まず、100均でクエン酸を調達。
既に水へ溶かしたタイプと粉末タイプの物があります。
水溶液タイプ
粉末タイプ
自分で濃度を調整できるし、最終的に作れるクエン酸水溶液の量が断然多い事。
私は最初、水溶液タイプの物を使用しました。効果は得られます。
しかし、濃度が薄く50分~60分くらい放置しないと黒髭ゴケは枯れません。これでも部分的に枯れなかったりと不均一。しかも私の環境下では2回程で無くなってしまいます。(200㎖容器、1回の使用で100㎖使用します)
そこで粉末タイプへ変更。水溶液タイプが入っていた容器をそのまま使い回し、高濃度のクエン酸で5回程度詰め替えが可能になります。(1回の詰め替えで2回分使用できる)
なにより、高濃度で使用したかった。
クエン酸の濃度
木酢液(もくさくえき)やクエン酸。どちらを使用するにしても水で薄めます。
ネットでは○ℓに対し○g。そして○分放置という目安が示されています。
しかしこれ
言われるがまま真似をしてもまったく枯れない。私もそうでした。
特に木酢液の場合は曖昧で、どこの木酢液かで希釈率と放置時間が変わります。
更には、なんの品種に使うかでまた違う。
とは言え、目安がないといけません。とりあえず、枯れない程度の短い放置時間で始め、効果を観察しながら放置時間を延ばしていく感じ。
最終的に私が行きついた100均のクエン酸の濃度はズバリこちら。
何グラム?しらんがな!こんくらいです。ってのが正直な所ですけどそれだといけないと思うので…。
これ、クエン酸の濃度で言えば相当な高濃度。
ちなみに、ポットの湯アカ除去に使う場合→2~3ℓあたり50g。
ね?希釈率で言うと10倍以上です。
アヌビアスナナに使ってみよう
では、使用してみましょう。
筆に染み込ませて塗る方法もありますが、私のオススメは霧吹き。
ムラなくまんべんに吹きかけれます。飛散し水溶液のロスがありますが格安液に付き無視。
対象の水草はアヌビアスナナ。
水草を沈める為、マルチリングを使っているのでこの様な場合非常に作業性がいいです。
先ほど準備したクエン酸の水溶液を水草に霧吹きでまんべんなく吹きかけます。
そして放置時間は30分~45分。
比較1
使用直後
使用後1週間
比較2
使用直後
使用後1週間
比較3
使用直後
使用後1週間
赤く枯れたり、白く枯れたり場合により違います。黒ヒゲ苔の黒いままだと硬くてエビは食べれないそうです。しかしこの様に枯らす事で柔らかくなり食べてくれるようになるんだとか。
更に時間が進めば、黒ヒゲ苔や緑藻は全て無くなり、綺麗な葉だけが残る訳です。
緑の色あいは撮影の状況による違いでクエン酸で色が変わるものではありません。
注意事項
クエン酸の濃度、放置時間の決定は最終的に各自で決定する物です。
記載はあくまでも目安。
ここまでたどり着くのに全く効果が無かった事が複数回あります。
更に、同じ濃度・同じ放置時間でアヌビアスナナとウィローモスを同時に進行したことがあります。
その時、アヌビアスナナは上手く行きました。しかし、ウィローモスへは明らかなダメージが残っています。
黒髭ゴケは品種を選んで生えてくる訳ではなく、水槽内の機器などにも発生します。
丈夫な物は長時間放置、ストレスに弱い品種は短時間で切り上げる工夫が必須。
使ってみて効果を観察する。そしてベストな希釈率と放置時間を見つけて下さい。
最後に
アクアリムの天敵である黒髭ゴケ。対応をしないとどんどん増えて、癒しと和みを目的とするアクアリウムの価値を下げかねません。
汚れは水槽を洗ったり水を交換すれば綺麗になりますが黒髭ゴケはそうは行きませんよね。
対策は必須で、
木酢液、竹酢液、クエン酸、食酢。どれでも似たような効果が得られ、その中でも他に使い道があり汎用性が高くしかもコスパのいい100均クエン酸を紹介してみましたが如何でしたでしょうか。
黒髭ゴケ以外にもコケや藻で汚れてきた場合、同じ方法で撃退が可能。汚れる前に使えば予防にもなります。
アクアリウムは美しさを保ってこそ。かけた手間の分癒しと和みを楽しむ物だと思っています。
キレイを保つ知識を増やし、引き続きアクアリウムをお楽しみください。
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