アクアリウムを続けていると、いつの間にか現れる小さなタニシ。スネールと呼ばれるこれらは主にモノアラガイ、サカマキガイ、カワコザラガイの品種が該当します。
ショップで購入した水草に紛れ込んでくる場合がほとんどで、気になり始め駆除しようと思ったときには既に手遅れの場合が多く、手の施しようがない位に大繁殖します。
我が家の水槽でもそれは起こましたが、なんとスネールの完全駆除に成功しました。
以前の状況
それはひどい状況でした。もうアクアリウムが嫌になる程。
- 初期症状 → 購入した覚えのないタニシがいる…。まぁいいか、タニシは藻を食べてくれるしいいんじゃないの。
- 中期症状 → うーん、大分増えたね…。ガラス面にも複数見受けられる。(この頃には既にガラス面の他、水草内、砂利探せば至る所に居るはずです。卵も見つけられるかも)
- 末期症状 → なにこれ、どこまで増えるの?気持ち悪い。卵もあちらこちらに…。ガラス面に張り付きすぎ。水槽が全然美しくない。5mm程度の大きいスネールから1mmにも満たない小さな物まで。水替えのあと卵が舞ってるし…。(膜に覆われた様な卵)
特に対策らしいものも思いつかず成り行きに任せていたらこうなりました。
なにをやっても手遅れだった
流石に末期症状の頃は、もはやインテリア性を重視するアクアリウムの面影もなく、気持ちが悪い置物と化し、なにか対策を考えなければ色々調べました。
- 薬品の投与 → 他の生体や水草への影響を考慮し却下。
- 手で取る → 取りましたよ…たくさんたくさん。見えていて捕まえれる物は取り除きました。しかし小さいのは掴めません。しかも次の水替え時にはまた大量に発生しています。当面はこの地道な作業を繰り返しましたが、改善される見込みはありませんでした。手で掴める大きな個体より卵からふ化するスピードが圧倒的に上まっています。
- やむを得ないので潰す → ヘラのようなもので潰す………。小さいものまで潰せるので手で取るよりは効果ありそうですが、焼け石に水でした。なにより感触に耐えられません。ガラス面も汚れ非常に不快です。
- 思いつく最終手段のリセット → リセットすれば一時的に絶対数は減らせるでしょう。しかし水草やソイルに紛れ込んでいるものまで完全に駆除する事は出来ません。いずれまた同じ状況になるのは目に見えているので根本的な対策になっていない。
万策尽きました。これらの対処で数か月。改善は見られず生体への影響覚悟の薬品投与しか残っていませんでした。
キラースネール
ふと立ち寄ったホームセンターの熱帯魚コーナーで衝撃の出会い。黄色い殻に黒い螺旋模様のキラースネール。
貝を食べる貝として売られているのを発見。早速、店員さんに相談しその日の内にキラースネールを4匹購入して帰宅。水合わせして即投入。
これが結果を出してくれたんです。即効性はありませんがじわじわと確実に成果を上げます。投入当初1か月くらいは目に見えた変化は見られません。しかし、チラホラとスネールの抜け殻を目にし始めます。食べられた後の抜け殻です。
スネールが増えるスピードを超える勢いで駆除できるか?これが焦点となりました。
3か月を超える頃にはスネールの数が明らかに減り、その後1年以上同じ水槽を継続していますが今はまったく見かけません。完全に駆除に成功したんです。たったの4匹のキラースネールから始めて。我が家の水槽は60cmのスリムタイプ(21L)です。
キラースネールの特徴
- 大きさは1cm~1.5cm程度。
- 貝を食べる貝。即効性は無いがじわじわ確実に効果あり。
- 繁殖もする。しかしスネールの様に爆発的には増えない。現在30匹程度。
- 肉食の貝だが、自分より大きい物は襲わない。シュリンプへの攻撃もない。
- 水草への害もない。
- 水質、温度への適応幅が広く丈夫で買いやすい。
- スネールを食べ尽くしても、グッピーの残り餌を食べて生きている。
- 寿命が来てお星様になった個体を腐敗する前に処理してくれる。
- なにより悪環境から救ってくれた味方。愛着が沸く。
と、私の様な状況の場合、導入してメリットはあれどデメリットとなる事はありませんでした。(見た目の好みはあるかもしれません)
まとめ
我が家に金魚の水槽もありますが、こちらは金魚が口に入る物を全て食べてしまうのでスネール被害を受ける事はありません。
小型熱帯魚、メダカ、ビオトープなど、水草と合わせて飼育する環境ではスネールが発生しがちです。
放置するとどんどんと増え続け、生命力が強く自然消滅は期待できません。発見したら対策が必要になりますが、生物兵器キラースネールのせん滅力は折り紙付きです。
スネール被害のお困りの場合、参考して頂ければ幸いです。
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