自宅敷地で多肉専用として使用している3坪タイプのビニールハウス。
ダイムハウス(第一ビニール)3坪タイプの物で前後に出入り用の扉が付いています。
このビニールハウスを使う事2年目になりますが、日差しが出ている時ハウス内は超高温になり、換気設備は必須だと思い知りました。このビニールハウスと言うか全てのビニールハウスがそうなります。
ダイムハウスは前後に扉が付いているので風向き次第で風が入り空気が動くので大分マシ。
しかし使ってみて感じたのは、この程度では換気として全然間に合わない。
晴天時、たまに吹く風程度では温度の上昇に追いつきません。ましてや風向き次第で全く風が入らない。
夏場になればハウス内は50℃の温度計を余裕で振り切ります。
という訳で、換気設備を充実させるべく、両サイドに巻き上げ機を取り付けて見ました。
多肉を上手に育てるポイント
はじめに、多肉を上手に育てるポイントを掻い摘んで説明。主にエケベリアの話です。
多肉を育て始めて私はたくさんの失敗をしてきました。
多肉の基本は雨に当てずに日に当てる。単純に言えばコレ。
試行錯誤を重ねる事たどり着いたのがビニールハウスです。
これで雨に当てずに日当たりは確保出来ました。
次に問題になったのが、育てる為に水をたくさん上げる事。
雨に当てず、水をたくさん上げるとか矛盾している様に思うかもしれませんが、多肉を育てるには水やりと乾かすサイクルの管理が大切です。
しかし、ビニールハウス内は換気設備が不十分な為に高温となり、水やりをすれば多肉最大の敵である「蒸れ」が発生します。
困ったもんです。一難去ってまた一難。成長期と言われる春でも、晴天が続けば蒸れてしまいます。これでは怖くて水やりが出来ない。
多肉の育成で大切な事をまとめると
- お日様大好きなのでとにかく日当たり
- 乾燥には強いけれど、成長(生きる為)にはたくさんの水が必要
- 蒸れに弱いので、ひたすら水はけのよい土
- 蒸れない為には風が必要
これらを自身の育成環境でバランスをとる事です。
換気最強の巻き上げ機
換気で最強なのはやはり自然の風。ハウス内の大開口を作れる巻き上げ機がベスト。
取り付け方を勉強して、買ってきました。
両サイドに付ける予定なので2個。地元のホームセンターで1つ2480円でした。
開封するとこんな感じ。
巻き上げ機を取り付けるに当たりあと必要なのは。
φ19orφ22のパイプ。巻き上げの芯棒と支柱(巻き上げ機と合うサイズの物)
これは、第二ハウス(借りた大型ハウス)から残材を拝借。
第二ハウスにはまだまだ余っている資材がたくさんあります。
あと、サイド巻き上げ機に取りつけるビニール。ホームセンターから購入。サイズは0.1mm厚、幅150cm、長さ11.2mで2980円。これで両側貼れる計算です。
私の使用している3坪タイプは基本的にパッカー仕様、追加でパッカーを購入。
必要なのはこれくらいです。
巻き上げ機の取付
取り付けて見ましょう。
開始時の様子がこちら。側面に換気開口はありません。
この横の部分を切らなくてはいけないんですが、怖いですね。勇気がいります。失敗は許されない。
横を全部切るのではなく。下側を30cmくらい残す事と、出入口が付いている面(妻面)の両側1マスずつ残す事。
始めに切らないと作業が進まないので切ってみます…。
はい!切りました。予定通りうまく行けばいいですけれでも・・・。
このハウスは長さが440cmくらいあります。巻き上げ機に必要な芯棒パイプをジョイント金物を使い必要な長さまでつなぎます。
つなぎたいパイプへ半分ずつ差し込んで延長する物です。
繋いだ結果、長すぎる部分はパイプカッターを使い切断。ダイソーでも100円ではありませんが売っています。
芯棒をハウス本体とマイカ線の間を通して地面と平行になる様に置きます。
巻き上げ機を本体から25cmくらい離れた位置に取りつけるイメージです。
大体イメージが決まったら、巻き上げ機の支柱を建てましょう。
巻き上げ機の支柱→巻き上げ機→地面と平行に置いた芯棒パイプの順に組み立てていきます。そうするとこんな状況に。
用意したビニールを貼りたい部分に当てがり必要な大きさにカットしたら、上側を固定してビニールをぶら下げます。
垂れ下がったビニールと地面に配置した芯棒パイプをパッカーで固定。
止めれるとこは全て止めましょう。
これで完成です。
巻き上げてみよう
さぁ・・・巻き上げて見ましょう。失敗は許されませんよ。
わぉぉ!!巻き上がった(笑)。こうなるつもりで計画し作業してきましたが、感動。
全開に開けた様子。
閉めた様子。
完璧。これが両サイド。
通気性も抜群です。大満足。オープン時はひと風で空気が入れ替わります。
今年の春先に日当たりのいい場所ハウスを移動し、日照条件は我が家の敷地で一番いい所。風通しも確保。
ビニールをカットした事により破けやすくなった部分は補修テープで補強しておきました。
これで光と蒸れを解消できます。多肉を育成する環境が整いました。(このような状況改善作業をする場合、毎回このように思います)
しいて言えば、扇風機があれば更に安心。
不良個所の修正
元々安いビニールハウスなので、使っていると傷んでくるのも早いです。
悪くなったところを直しながら末永く使うつもりです。
早速、扉の丁番が緩くなり開閉に支障が出ているので修理。
扉開閉時の可動部分が既に組み込まれているので、支柱と扉へそれぞれ接合すればいいだけ。
丁番はひとつの扉に必ず2つ以上付けましょう。
取り付けるとこんな感じです。
最後に
私はこれまで多肉の育成でたくさんの失敗をし枯らしてきました。
その度に、改善を試みては次の課題が産まれてきます。
ですのでまだ完全ではないでしょう。しかし、こうやって改善をするたびになにか目標に近づいているのは間違いない。
多肉って特殊な環境で育つ植物なので、ふつうに日本で育ててもうまく育ちません。
日に当てないとすぐさま徒長。外に出せば長雨に当たり枯れる。冬の事も考えてビニールハウスを設置したら日照は改善されたが、蒸れで枯れる。
あとは蒸れさえ克服できれば、きっと上手く行くはずです。
環境は整った。さぁ、多肉達よ思う存分育つがいい。
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