多肉植物の胴割りシリーズ、今回はエケベリア属の花うらら編。お気に入りの多肉をどんどん増やしちゃおうコーナーです。
エケベリアを増やす場合、主に葉挿し、株分け、胴切りあたりを使うと思います。葉挿しは意外と難しく根は出る…芽は出るもののその先まで育つのは結果的に葉挿し総数の50%も行かない事が多いです。下手なだけかもしれませんが、葉挿しが簡単なグラプトペタルムとは全く違う印象。
しかも成長にとても時間がかかるんです。その点、胴切りは増やせる数こそ少ないものの成功率は極めて高く、そして成長も葉挿しより早い。
その胴切りを少しでも多く増やそうと言うのが胴割り。
胴切り→胴割り
さて、今回ご紹介する花うらら。エケベリアの中では大型に育つ品種になります。
葉の周りが赤く縁取られていて、綺麗にロゼッタ状に広がる姿はまるで花のように美しい品種。
いつものように胴切り→胴割りとすすめて行きます。
まずは胴切り。
小さめの株だと糸で十分です。ぐるっと回し交差させてブツン。軸が太くなると糸の方が切れてしまうのでテグスを使うんですが、そのくらい力を入れないと切れない場合は手袋をはかないと手の方が千切れそうになります…。
続いて胴割り。
上から真っ二つに割ります。
花うららは根がもじゃもじゃ。手で千切れる根は取ってリフレッシュしまいましょう。
多肉の根って雑草で言うと完全に枯れている時の根に似ています。水気も無く簡単に千切れて、それでいて正常なんだからまた不思議。環境に適用した進化って凄い。
よく乾燥させた後、鉢に戻し通常の多肉管理(日光多め、水やりあり)とします。
1ヵ月後の様子
上株、下株それぞれの1ヵ月後の様子。
胴切りした上株。発根済み。胴切り後の上株カット苗はまだ失敗したことがなく安定して成長してくれます。
下株の様子。新芽が出始めていました。
こんな増やし方を出来るのも多肉植物くらいの物。お気に入りの多肉がどんどん増えて行く様子にワクワクが止まりません。
大きく綺麗に育てるもヨシ。たくさん増やすも良し。
たくさんの品種からお気に入りの多肉を見つけて多肉ライフを満喫してほしいです。多肉の魅力は無限大。
令和2年 9月 13日追記
胴割りした各株から複数の新芽が発芽しているのを確認しました。これまで各株から一つずつのみでしたが複数発芽が確認できた以上、増やしたい場合、積極的に胴割りを進める事が出来ます。
過去の記事で胴切りについて詳しく公開していますので合わせてご覧ください。
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