パキラの切り戻し方。形が崩れてしまっても再生できる。

観葉植物

たくさんの植物を育てていると、置き場所の問題などで長期間日に渡り日陰で過ごす事となってしまう植物があります。

室内の場合、植物に都合のいい場所(窓際)って意外と少ないんです。ここの窓はこの時間しか日が入らないとかありますよね。窓際に棚を置いて植物並べると室内が暗くなるし、室内干しの洗濯物だって窓際優先順位高いです。そんな中、その時一番育てたい物が特等席を奪う事でしょう。

今回は、そんな事情により弱々しくひょろひょろに育ってしまったパキラを再生させる為に切り戻してみた事をまとめます。

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日陰で育ったパキラ

我が家に来たのは数年前。100均で売られていたパキラですが、窓際争奪戦に負け置き場所を追いやられ、冷蔵庫の上で長い事過ごした結果ご覧のような姿となっておりました。

日照不足の場合、光を求め少ないエネルギーで枝を伸ばそうとします(徒長)。

その結果、細く長い枝となってしまう訳です。

このくらいまで徒長が進んでしまった場合、置き場所を窓際に変えても本来の健康的な状態に戻すのは難しいです。

こういう時は切り戻しをして形を作り直しましょう。

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適正な時期

成長期を迎える春先にやりましょう。4~5月頃がおすすめです。

適正なのは春先ですが、成長を止める冬以外であれば出来る事は出来ます。

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切り戻しの前に

切り戻しの前に、まず植え替えをしましょう。

この植え替え作業はとても大切なもので、古い土のまま切り戻してもうまく育ちません。

観葉植物のように鉢で育てる場合、根が鉢の内部で根詰まりの状態になっています。

古い土には成長に必要な栄養素も少なく、硬い状態で水はけも悪くそのまま使うメリットはありません。

植え替えの際、根が多すぎる様なら適度にカットしても構いません。むしろ1/3くらいカットした方が元気に育ちます。

切り戻し方

植え替えが終わったら、いよいよ切り戻しですが、市販のパキラの場合、購入時に中央の幹の成長点を切断して止められていると思います。

パキラは止められた成長点よりすぐ下の節から新芽を出すという特徴があります。

なんか難しい話かもしれませんが、上記の理由から枝は全部切っても大丈夫なんですね。

という訳で、丸坊主にした姿がこちらです。

少々、可哀そうな気もしますが窓際の明るい場所で良く日に当てていれば1ヵ月ほどで先端付近より新芽が出てきます。(レース越しや午前中日が当たる場所が望ましいです)

切り戻し後も水やりは必要ですので、土の表面が乾いたら鉢底から溢れるまでたっぷりと水を与え、受け皿には残さないようにします。

肥料がある場合は適量与えると効果ありです。

成長が早いパキラは春先に切り戻しを行った場合、夏頃(7~8月)には大分生え揃い、秋頃には整った樹形を取り戻しています。

画像では切り落とした枝を挿し木としていますが、おまけ程度と思ってください。挿し木の場合、健康的で元気な枝を選ぶ方がいいです。

最後に

パキラはとても丈夫な品種です。

伸びすぎた枝をバシバシ剪定しても大丈夫なのはもちろん、このように全ての枝をリセットする切り戻しにも耐える事ができます。

もちろん今回の様な姿にしない様にお世話をするのが理想ですが、なんらかの事情で徒長させてしまった場合、諦めてしまわずに切り戻して再生させてみましょう。

植物全般に言える事ですが、重要なのは「土」・「水」・「日光」です。

どれかひとつでも欠けてしまえばうまく育ちません。

よく観察をし、元気がない場合は「土の状況」、「水やりの頻度」、「置き場所」を見直してみるといいかもしれません。

2020年8月、その後の様子を公開しましたので合わせてご覧ください。

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徒長して形の崩れたパキラを丸坊主に切り戻し整え直しましょうと、2020年3月の春先に剪定したパキラが...

 

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