多肉植物の葉挿しは、発根させ発芽させ根付かせるという工程を数カ月間に渡り管理する事になります。
春or秋の気候で直射日光を避け放置すれば勝手に発芽&発根はします。その為に葉挿しはとても簡単だと思われがちです。
しかし、最後の工程である「根付かせる」で失敗する事が多いんです。
せっかく根や芽が出たのに、根付かずにそのまま枯れる。この部分を改善すれば葉挿しの成功率を大きく上げる事が出来るはず。
発根&発芽の過程で失敗する場合は、品種による難易度だったり葉の取り外し方だったり…直射日光に当ててしまったりと原因は分かりやすいので対策も立てやすいです。
葉挿し時の悩み
さて、多肉特有の増やし方「葉挿し」。葉挿しが可能な増やしたい品種の葉を取り外し、直射日光を避けていればやがて発根&発芽します。
早い品種では1週間もすれば小さな根や芽が確認でき、遅い品種では半年後にようやく成長を始めるものまで。
最終的に根が張るまでのスパンでみると結構長い期間管理する事になるのですが、湿気と乾燥を繰り返し葉が反り返ったり、根に被せた土が水やりで浮いてきたりとか安定しない事が多々発生します。
何度も土に戻してあげるも、風で動いてしまったり…。
そうこうしているうちに、根がカピカピに乾燥し全然根付かない。
何度も何度もピンセッットで根や葉をいじる事にもなります。
更には親葉も枯れ始め、結局失敗に終わる事がありました。
これに尽きます。
ビニールひもで葉挿しをクリップ
一度設置した葉挿しを安定して根付かさせる為には、軽く固定できればいいのでは。
そこで使用したのが「ワイヤー入りビニールひも」
日常でよく目にするアレです。金色のビニールひもでお菓子の袋を縛ったりしているアレ。
園芸用の物を使ってみました。持っていれば葉挿し以外でも出番は多く、しかも園芸用なので目立たない(馴染む)緑色。
使い方はとても簡単で、5cmくらいにカットしたビニールひもをU時型に曲げ挿すだけ。
※ニッパーなどがあれば切れます。しかし紙を切るハサミでは刃を痛める可能性があるので注意して下さい。細いですが針金ワイヤーが仕込まれています。
深く挿せばその分安定感が増すので、葉挿しをしている環境に合わせて自由に調整して下さい。
使ってみよう
では使ってみましょう。
なにも難しい事はありません。しいて言えば小さい葉挿しだったりギュウギュウ詰めで管理していてスペースが狭いようならピンセットが必要なくらい。
ズブッっと挿して固定。
葉挿しなので土が固くて刺さらないなんてことも無いはずです。
この状態をキープできれば後は自力で土に根を張っていきます。
しっかり根付いたら外してOK。
最後に
紹介したビニールひもは消耗品としての考えです。もちろん使いまわしても構いませんが、30m巻きとか50m巻きで購入すればそうそう使い切れる量ではありません。
もっと丈夫な素材、例えばアルミワイヤーとかで似たような使い方をした場合、素材が悪くならない限り長期間繰り返し使用する事が出来ると思います。
繰り返し使うのならただのU時クリップではなく、捻じって取っ手を付けると更に扱いやすくなりそうです。
増やすのも多肉ライフの楽しみです。特に葉挿しから育てた株は愛着が沸きますよね。
ほんの少しの手間で葉挿しの成功率を上げ、更にはその後の管理もしやすくなりますので是非お試しください。
そして自家製の多肉を是非たくさん増やしてみて下さい。
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