我が家の水槽が大量の緑藻で覆われました。ソイル入れ替えの為に水槽をリセットしたのがおよそ7か月前。
それ以来、1/3の水替えを週1回のペースで行ってきましたが、ここ最近は水替え後2~3日でガラス面に緑藻が生える始末。早ければ次の日とかもありました。
なにか対策しなければと試行錯誤しましたが、やっと成果が出たのでまとめてみます。
科学的根拠に基づくと、残り餌や排泄物から発生する有毒なアンモニアをバクテリアが分解して硝酸塩……うんぬんとありますが、小難しいことは置いといて、経験と勘が中心の話です。PH測定とかGH試薬とか持ってないし、見ても透明な水で分かりませんよね。
水質を把握でき適切な対応が出来る場合はもちろんその方がいいので、そういう方には参考になりません。
緑藻に覆われた水槽
どんなに管理が行き届いた水槽内でも発生する緑藻、要はその量です。
[エビなどが消費する藻>発生する藻]が良好な状態に対し、我が家の水槽は長い時間をかけ蓄積された環境で[エビなどが消費する藻<<<発生する藻]となっていました。
ガラス面に付着する緑藻、ヒゲ状(アオミドロ)のものでは無くコケのような藻です。
ガラス面は定期的な水替え時に三角定規で取れますが非常に頑固なものです。数回往復しないと取り切れないし、これが2~3日後には生え始めるとなると水替えも楽ではありません。
更に深刻なのは水草に付着する藻。これは掃除が出来ないのでエビ任せとなりますが、確実に増えて行きます。最終的には葉一面を藻が覆う事に。
アヌビアスナナはご覧の通り緑藻一色となり、葉からの光合成が出来なくなり徐々に弱って行きます。新芽を出す事も無くなり枯れ始めました。
ウィローモスへも緑藻が付着しドレッドヘアーの様な見た目へと…。
この様な環境でシュリンプ、グッピーの数も減って行きました。
考えられる要因
突然このような状況になる訳ではなく、段階的に現れます。
定期的な水替えはしていますので、やはり考えられるのは蓄積されている何かです。その何かが緑藻を繁殖させやすい環境にしているという事になります。
水槽をかき回せばソイルの底に溜まっているヘドロ状の汚れが舞い上がります。これは水替え時によく見る光景なのでさほど気にしていませんでしたが、やはり発生源としてはここが一番怪しい。
私の場合、2ヵ月に一度くらいしか底の汚れを吸い上げないのでそれが原因でしょうか。
あとは、照明の点灯時間と餌の量。ここら辺を改善して行きました。
やれる事から順番に
- ソイル内に蓄積している腐敗物をいつもより入念に取り除いた。水替えの量を1/3から2/3へ増やし、物理的な汚れを取り除く。
- 照明の点灯時間が15時間くらいだったのもを4時間程度まで減らした。
- グッピーへ与えていた餌の量は沈んでエビが食べるくらいまで与えていた物を1/3程度まで減らした。
とりあえず、こんな所から始めます。
水槽のリセットはよほどの事が無い限りしません。というか基本的にしません。シュリンプやキラースネールと小さめ生体を飼っているので取り切れないんです。
必要な物を100均から調達
上記に上げた日常的な対策と平行して、100均から必要な物を調達してきました。
発生源が腐敗したヘドロが原因だとしたら強い酸性になっているのではないかと推測。だとした生体が生きにくい環境なのも納得できるので。そこで牡蠣殻(カキガラ)を使用して中和、水質の安定を狙います。
カキガラやサンゴはアルカリ性の性質があり酸性に偏り過ぎるのを防止する効果が期待できます。
続いて水草に張り付いた緑藻を撃退すべくクエン酸を購入。
スプレー容器(これも100均クエン酸が入っていた空の容器です)でクエン酸を適量溶かします。液体の物と粉末状の物それぞれ買えますが、水草の状態から濃度を濃くして使用したかった為、粉末を使用しました。コスパも粉末の方が断然いいです。
クエン酸の使用例
水草のコケ対策として使われる場合「木酢液(もくさくえき)」が有名ですが、クエン酸でも同じような効果が期待できます。黒髭ゴケもクエン酸で枯らすことが出来ますよ。
では、トレーに水草を取り出し、スプレーで隅々まで吹き付けましょう。
問題なのが濃度と浸す時間。調べるといくらでも出て来ます。何倍希釈で何分とか。参考にはなりますが、これは実際に自分で使って覚えるしかありません。特に木酢液なんかは購入したものがどんなものかに左右されます。
参考までに、今回使用したクエン酸の濃度と浸した時間について。
- 濃度は画像スプレー容器で言うと、底から2cmくらいまで粉末のクエン酸を投入しその後、水を満水にして溶かしました。結構きつめの濃度です。
- 浸した時間は30分。
高濃度で長時間という感じ。元の状況が酷かったので水草に多少のダメージを覚悟でやってます。
又、ここまで緑藻が繁殖する間にも数回クエン酸を試しています。液体タイプの物で。一時的に減少しますが撲滅とまでは行かず、今回の判断に至りました。
成果
成果は1週間で出ました。
ソイル底のヘドロを入念に除去、水替え量を増やす、エサを控える、照明時間の見直しで1週間たってもガラス面へ緑藻の発生は無し。
クエン酸を散布したアヌビアスナナは緑藻がかなりに取れました。
心配したダメージもこちらはほぼありません。
が!
ウィローモスの方へはしっかりとダメージが出ました。
緑藻はとれましたが、ウィローモスも大分焼けてしまいました。
しかし、そこはウィローモスの生命力でカバー!一週間で大分緑色の範囲が回復しています。
まとめ
水槽は閉鎖的な空間で、自然の様なサイクルは完全に再現できずなにかしらの偏りが出る物です。
我が家の水槽内では汚れた水=強酸性というイメージでいます。定期的な水替えで水質を戻しながら維持していますが、それでもバランスを崩してこの様な状況に度々なります。
考えられる原因を一つずつ改善して行き、生体の様子やガラス面の状況を観察する事で自分の環境に合う改善策が見つけられると思います。
根拠となる資料やデータは提示できませんでしたが、とりあえずまた安定した状況へ戻すことが出来ました。
コストも100均からカキガラとクエン酸のみという対応です。
似たような状況でお困りの場合、参考になれば幸いです。
黒髭ゴケの撃退はこちら。
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