多肉に遮光は必要か!?適度な遮光で育成難易度が大幅に改善されます。

多肉植物

ハオルチアを除くほぼ全ての多肉は日光が大好きです。

室内では日照不足になる為、屋外での育成が望ましい…むしろ可愛く育てる為には屋外しかないとすら思っています。

しかしこの日光が意外と難しい。

日に当てればいいかと言えばそうでもありません。例えば身近な所だとホームセンターで多肉を買う場合、室内で管理されていた多肉を買う事になります。見た目に大きく徒長していなくても生産者から出荷されてからどのくらいの期間日光に当たっていないか分かりません。

ネットで購入したとしても、それまでの育成環境が不明です。

そのような状態の株をいきなり直射日光に当てると、こんがりと焼けてしまいます。そのまま枯れてしまう事もしばしば。

うまく適応したとしても日本の夏は多肉にとって想定外に強すぎる日差し。夏を乗り越えれずお星さまに…。多肉の失敗あるあるです。

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適度な遮光

そこで出番なのが遮光。日光が大好きな多肉に遮光。

遮光率70%とか80%の強遮光は使いません。私が使っているのは22%遮光の寒冷紗。

寒冷紗で多肉を葉焼けから守る。遮光率22%で目指す明るい日陰。
せっかく買ってきた多肉を自分の育成環境下に置いたとたん葉焼けした…。なんて経験ありますよね。 今年...

以前の記事で目指した明るい日陰です。

レースカーテン越しの様な環境を屋外で再現した感じでしょうか。

この22%遮光の寒冷紗を使用するようになってから多肉の育成難易度が大幅に改善されたのです。

適度な遮光は有効です。間違いなく。

ちょっと実験をしてみたのでご覧ください。

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でろんでろんに徒長した多肉を用意

最終的に明るい場所での育成を目指す多肉にとって、徒長した苗や購入間もない苗を「徐々に日光に慣らす」と言うとても分かりにくく難しい工程が待っています。

この時に失敗する方は多いはず。私もそうでした。

22%遮光の効果を検証するべく、わざわざホームセンターからでろんでろんに徒長した多肉を買って来ました。

エントリーナンバー1。レティジア。見事な徒長っぷり。ラベルが無いとなんの品種か分かりません。

エントリーナンバー2。ピンクルビー。こちらも中々の徒長っぷり。これもまたラベルが無いと品種は判別できません。

どちらも、商品価値が無く値下げされていました。

この状態の多肉を、直射日光の屋外に出せば葉焼けしてしまうのは容易に想像が付きますよね?

ここで出番なのが「徐々に慣らす」。私はこの徐々に慣らすのがとても苦手。加減がわかりません。

日中仕事なので見張って入れないし、午前中の日当たりに置いて帰ってきたらこんがり焼けてたり…外がダメなら室内の窓辺で放置したら焼けてたり…それなら室内の窓辺でレース越しだ!だと全然日光に慣れていなかったりと。難しいねん。

それでは、22%遮光のハウス内にこの状態の多肉を放置してみましょう。

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22%遮光で1ヵ月後

葉焼けするなら早ければ次の日、遅くても3日後くらいには異変が現れます。

22%遮光下で1ヵ月放置したレティジアとピンクルビーをご覧ください。

エントリーナンバー1。レティジアの1ヵ月後。

どーん!

まず驚くべきは生きています(笑)。焦げることなく先端はしっかりとレティジアらしく。

エントリーナンバー2。ピンクルビーの1ヵ月後。

こちらも、生存。いくらか古い葉先に焦げが見られますが全然許容範囲。

先端はしっかりとらしさを見せています。

いかがでしょうか。徐々に慣らすを省きいきなり通常管理。

適度な遮光で多肉育成の難易度が大幅に改善されるんです。

22%遮光で他の多肉はどうなるか!?

適度な遮光として22%の寒冷紗でご紹介しました。

そもそも、他の多肉はこの環境で日照不足にならないのか!?という疑問。

他の多肉達をご覧ください。代表して3品種を。

わが家のエース桃太郎。

メビナ

ブラッククイーンxコロラータxラウイという交配種

どれも健康的に育っております。

エケベリアもセダムもグラプトペタルムもアエオニウムも。

22%遮光下で日照不足になり徒長する株はありません。

徒長して崩れた形は戻らない

遮光の話はここまでで、少し徒長して形が崩れた株の話を。

徒長して形が崩れた場合、切り戻すしかないと言われています。

せっかくなのでこのでろんでろんの徒長株をこのまま育てて見ようかと。

もう、大体の答えは出ていて形は戻りません。

伸びた茎が縮む事はないんです。

ですが、新芽は出てきます。

関係ありませんが、開始時と比べると茎がすごく赤くなってますね…。血が通ったように。

ピンクルビーも新芽があちらこちらに。

多肉は可愛く育てて楽しむ物。皆様はこんな形になってしまった場合、迷わず切るのが良いと思います。

このまま育てて見た結果を見たことが無いので、私は今年いっぱいこのまま育てて見ます。

結果はまた後ほど。

最後に

適度な遮光。

育成の環境で答えはひとつではありません。

この記事は、青森の4月~5月の1ヵ月間。3坪ビニールハウスに22%遮光で検証した結果です。

自身の環境でベストな遮光率を見つけれれば、育成の難易度は確実に下がるでしょう。

せっかく買って来たお気に入りの多肉を焦がしてしまうと、立て直すの数か月とかかかりますし。

明るい日陰、徐々に慣らすあたりの言葉でつまずいている場合、遮光を検討してみるといいかもしれません。

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