増やしやすい多肉植物、秋麗(しゅうれい)と姫秋麗(ひめしゅうれい)の増やし方。

多肉植物

多肉植物の楽しみ方のひとつに「増やす」というのがあります。

多肉植物のを増やす場合、他の植物とは少し違う葉挿しという方法を主に使いますが発芽の仕方がとても可愛らしくファンにはたまらないものです。

数ある品種の中には増やしやすい品種とそうでない品種がありますが、今回は増やしやすい品種の「秋麗」と「姫秋麗」を取り上げてご紹介します。

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秋麗(しゅうれい)と姫秋麗(ひめしゅうれい)の特徴

こちらが秋麗。肉厚でぷくぷくした大き目の葉。

グラプトペタルム属の朧月とセダム属の乙女心の属間配合種。

 

こちらが姫秋麗。丸みを帯びた小ぶりの葉が密集。

原種から個体選抜された品種(人工的に掛け合わせられた品種では無い)。

名前からして関係性のありそうな2品種ですがまったく別物です。

秋麗、姫秋麗共にベンケイソウ科、グラプトペタルム属に分類され、適応温度域が広く冬は-0℃でも枯れず、夏の炎天下にも耐えるとても丈夫な品種。

寒くなる秋~早春にかけて秋麗はオレンジっぽいピンク色へ、姫秋麗は淡いピンク色へと美しく紅葉します。成長期の春~夏の間は緑色へと変化。

成長すると下側の葉を落としながら茎を伸ばします。

屋外の雨ざらしでも健康で丈夫に育ってくれています。(雨の当たらない屋外管理が理想です)

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秋麗の増やし方

秋麗の増やし方は挿し木と葉挿しがおすすめです。

徒長した部分をカットし切り口を良く乾かした後土へ挿すと容易に根付きます。発根ご水やりを開始。

葉挿しの場合、成功率が非常に高く(100%に近い)しかも、葉挿し開始から発根、発芽までの期間がとても速いのが特徴。

その速さは、多肉植物の中でもトップクラスで早ければ1週間、遅くても2週間後には変化を見る事ができるでしょう。真夏の休眠期以外は季節を選ばす葉挿しを楽しめます。春と秋が一番成長が見込めますが冬でも氷点下長期間でなければ大丈夫。

管理は日の当たらない場所で発根までは水を与えません。発根後少量づつ与え、親葉は枯れて自然に取れるまで付けておきましょう。

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姫秋麗の増やし方

姫秋麗の増やし方も秋麗同様に挿し木と葉挿しがおすすめ。

こちらは脇芽を良く出すので、それを切り離して挿し木とする。又は成長して伸びた茎を切り、切り口を良く乾かした後に挿し木とする方法。

葉挿しでは姫秋麗は葉が落ちやすく、植え替えやお手入れをしようと触っただけでぽろぽろと落ちてしまいます。わざわざ葉挿し用に用意しなくてもこの様に落ちた葉からでも増えていくほど繁殖力が強く、しかも成功率も高い。

秋麗と同じく日の当たらない場所で管理し発根後少量づつ水を与えて下さい。

葉挿しの葉は2cmくらいの大きめの方が成長が早いけど、5mm程度の小さな葉からでも成功します。その驚異的な繁殖力で鉢いっぱいを姫秋麗一色ぎゅうぎゅう詰めにした通称「姫秋麗丼」も人気です。

まとめ

今回、増やしやすい品種として「秋麗」と「姫秋麗」を取り上げました。これらの品種は普及種(一般に流通されている品種)で、多肉ショップや園芸コーナーで容易に手に入ります。

多肉植物の醍醐味である「増やす」を満足させてくれる事間違いなく、比較的成長も早く変化も楽しむことができ、更には寄せ植えでも使いやすいと多肉入門者にもおすすめです。

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