1年前に「業務用スチールラック」を使い、屋外に多肉棚を作りました。
多肉棚として屋外での使用を想定した場合、必須なのは雨除けの屋根。棚と屋根を手っ取り早く両立できそうなのがコレでした。
柱には棚を調整する為の穴がズラっと空いていて、その穴を使い木材を固定して屋根の下地とする。木材にポリカ波板を貼れば簡単に屋根を取り付ける事が可能です。
作った当時の記事がこちらなので詳細は下記よりご覧ください。
木製で製作する多肉棚よりもはるかにコスパが良く、強度も十分です。見た目がちょっとアレですけれども…。
1年間使用し、スチールラック自体に錆が出て来ていたので塗装がてら少し改良したのでまとめます。
1年使用した鉄の錆
このようなスチールラックはそもそも屋内用を想定した塗料が塗られています。それを屋外にて1年間使用したので当然のように錆が発生してきました。
苗トレーにまとめた多肉を乗せていましたが、下に小石や砂が落ちます。水やりの際、それを引きずり出す時に付いた傷から錆がたくさん発生しているように見えます。
まぁまぁ想定内でした。屋外は過酷。もっと傷んでもおかしくないので屋内用のペイントではこんなもんなんでしょう。
錆止め塗装を行っていない鉄はボロボロに錆びている所なので十分です。
このまま使おうと思えば行けない事も無さそうですが、少し改善したい部分もあったので解体がてら塗装もしました。
屋外用錆止めペイントで塗装
塗料って種類がたくさんあって分かりにくいと思います。
地元の大型ホームセンターで選ぶわけですが、それはそれは大量なラインナップでして。
選ぶに当たり何に塗るのか(木・鉄・プラスチックなど)、屋内なのか屋外なのかで選べば大丈夫だと思います。
今で言うと、鉄用で屋外向けの塗料という事になります。ここまで選べても値段がピンキリですが、安いので済ませるタイプ。
色はお好みで。水性でも乾燥すれば耐水性へとなりますが、油性の方が元々水をはじくので安心感がアップ。
デメリットもあって、刷毛(ハケ)が一度使うとカチンコチンに乾燥し使い捨てになってしまう事。缶の中の塗料に漬けて置くかシンナーを別途購入して付着した塗料を溶かす以外ありません。
では、塗っていきます。
屋外ですし、細かな垂れは気にせずベタベタ塗っていきます。
ペンキがどうしても下に垂れるので、汚れてもいい場所へ移動してやりましょう。
気持ち厚めに。塗膜は厚い方が母材の鉄を保護出来ます。
服にペンキが付くと取れないので十分に気を付けるか、捨ててもいい服に着替える。
塗装完了。
この後、4時間くらい屋外放置で半乾き状態です。時間も無いので大丈夫そうな所を選んで元の場所へ戻します。
スチールラックのメリットはコスパの他にも、棚の高さを後からでも自由に調整できる事。
多肉棚なので棚の間隔が狭くて多肉に日が当たらないなんて場合でも修正できます。1年使って年間を通し奥まで日が入る高さに調整しました。
下の2段は天板が余っていたので物置スペースです。
1年使用で気付いた改善点
屋根の勾配をかなりきつくしました。雨避けという意味では以前の緩い勾配で全然問題ありませんでした。しかし、棚を置いている場所は総二階の屋根の下で、雨が降ると屋根の水滴が水玉となって落ちてきて、ポリカ波板にあたり「コ~ン」みたいな響く音がしていて…。
勾配をきつくする事により、水平に近い屋根に直角に当たっていた水滴を滑り落とすようなイメージに直しました。
その後、「コ~ン」の音は聞いていません。
あと、転倒対策。
以前はこの様なコンクリートブロックを4本の柱に固定して対策していました。ほぼこれで行けていましたが、とある日の暴風時に転倒してしまって…。
青森はほとんど台風が来ません。たまに来ると大惨事。
それでも時折来る台風並みの暴風時の画像です。幸い冬で多肉を入れていなかったので被害はありません。
置き場所で風の通りが変わる為、設置場所によっては結構本気で対策が必要です。
というわけで、一番下に作った棚のスペースはウエイトを乗せる部分。
最下段の棚いっぱいに余っているコンクリートブロックを詰め込んで見ました。安定感が半端ないです。
地面に鉄が付くと湿気を受け腐食しやすくなるのでレンガでかさ上げ。
あと、素材が鉄なので真夏の炎天下ではフライパンの如く高温になります。多肉を直に置くとダメージは必至。
鉄の天板が影になれば高温にはなりません。多肉がビッシリなら問題ありませんが隙間があり天板まで日差しが届くようなら木材などを敷くと改善できます。
壁ビニールを復旧して完了
一通りの作業が終わったので、壁ビニールと正面の雨避け網戸を復旧して完了です。
スチールラックの使用感自体は申し分なく、わが家で一番日照条件が良い場所を陣取っています。
冬でもガンガン日の当たる場所ですが、この棚自体に保温性が皆無で冬場は使用できないのが残念。
最近では多肉の数も多くなり、この棚だけでは全然納まりません。しかし、ちょっと多肉を楽しみたいなんて方には丁度いい棚だと思います。
理想は毎年ペンキを塗る事、でも屋外用の塗料を塗った場合は2年くらいは楽に行けるはずです。
色を変えれば気分も変わる。
今年も活躍間違いなしです。
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