増やしやすい多肉植物を紹介するコーナー。今回はグラプトペタルム属のブロンズ姫です。
増やす多肉入門とも言えるこのブロンズ姫、初心者でも簡単に増やす事ができます。紅葉期には葉全体が綺麗なブロンズ色へと変色し、その存在感から寄せ植えにも多用される品種。
普及種で比較的どこでも購入可能です。
ブロンズ姫で増やす過程を学び、多肉ライフの幅を広げましょう。
ブロンズ姫の特徴
ベンケイソウ科、グラプトペタルム属、ブロンズ姫。肉厚プリプリぎゅうぎゅうの葉はまさに多肉植物らしく、成長すると下側の葉を落としながら茎立ちしていきます。
紅葉期とそれ以外(夏場)で葉の色が全く変わる品種。夏場は基本的に緑色になり、紅葉期には美しいブロンズ色へなります。しかし実際に育ててみると、置き場所で年中紅葉している株もあれば、紅葉期でもしっかりと色が出来らない物まで様々。
我が家のブロンズ姫、9月の様子。
どちらもよく日光に当てて育てていますが、置き場所が違うとこんなにも差が出る事も。まだ紅葉期ではないので緑色で普通です。ブロンズ色の方は夏場でも結局ずっとこんな色でした。
多肉の場合、基本的に普段からよく日光に当てる事でしっかりと紅葉する傾向があると思います。
増やし方
ブロンズ姫は葉挿しでも挿し木でも増やせますが、特に葉挿しの成功率が非常に高く適正に管理できれば100%に近い確率で成長してくれます。
1シーズンでブロンズ姫丼を形にする事ができるほどの増殖力。
親株下側のを取り日陰で発根・発芽させた後、明るい場所で管理するだけ。葉挿し直後に直射日光管理をしなければほぼ育ってくれています。
ちなみに、こんなに育つならいきなり直射日光管理でもいいんじゃないかとやってみた所、流石にダメでした。育ってくれれば最初から同じ場所放置で楽なんですがね…。それくらいの手間はかけましょう。
挿し木に関しては伸びたら適当な位置で切って乾かす→挿すでok。これまた、ほぼほぼ根付きます。我が家では乾かさずに切ったその場で挿していますが問題なく育っています。
成長の早さ
ここまでいい事尽くめのブロンズ姫ですが、更に成長速度も他の多肉と比べると早め。
親株となる株もどんどん成長していくので葉挿しを確保するのに困りませんし、葉挿しの成長も早いので春先一番に育てた株はそのシーズン後半には親株として葉挿し用の葉を供給できるほどに育ちます。
本気で増やすとキリがなく手に負えなくなるかもしれません。
しかし、増やすのも楽しみのひとつ。手加減せずに増やしてみて下さい。
冒頭に乗せた画像は我が家で今年(2020年春)の始め、4~5株の親株から初めて葉挿しをして約半年後の様子になります。中央部の大きめが親株でそれ以外は全て葉挿しの子株です。更に鉢に入りきらない子達がたくさん。挙句の果てには発根待ちがたくさんと…。
最後に
グラプトペタルムは葉挿しで簡単に増やせる品種が多く、特にお勧めです。
多肉初心者はいきなりエケベリアやハオルチアを増やすのではなく、ブロンズ姫の様な品種で経験を積むといいかもしれません。
実際に増やしてみてノウハウが分かれば応用がいくらでも利くようになりますし、なにより増えてくれる事が嬉しく多肉ライフが楽しくなること間違いなしです。
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