冬越しに失敗し、ひどく徒長してしまった沙羅姫牡丹。
失敗の原因は冬の間、暖房アリの室内に取り込み日照不足となった為。
当時、観葉植物しか育てた事が無かった私は、気温にばかり気を取られていました。
結果、散々な徒長をさせてしまい大失敗。
多肉植物は観葉植物と大きく違い、寒さには非常に耐性がある事と同時に観葉植物の比ではない太陽光を必要とする事を学んだのでした。
その時の一つ、沙羅姫牡丹。
ネットで購入した韓国苗おまかせ5セットの一つとして我が家にお迎えしたもの。
購入時の画像がありませんがきっと立派な状態で届いたに違いありません。
徒長した沙羅姫牡丹(さらひめぼたん)
日照不足で徒長する多肉には2種類のパターンがあり、茎立ちするタイプの多肉はひょろひょろと間延びし上へと徒長します。
そして、もう一つが茎立ちしないタイプの多肉。葉を横に広げベチャっとした見た目となります。
冬明けの徒長した沙羅姫牡丹の様子がこちら。
この頃には本来どんな姿をしていたかも分からない状態。
他の多肉達も徒長すると大体似たような見た目になる為、個性などありません。
一番外側の葉を取り除き、ここから徐々に日光に慣らしその後は完全屋外で管理しました。
春は直射日光によく当てて、夏場は遮光しつつ明るい場所で。
6か月後(10月)の様子
春の4月から再生計画を始め、4~7月は直射日光によく当たる場所で管理。
8月は真夏の強すぎる日差しから遮光しつつ明るい場所で。
そして迎えた10月の様子をご覧ください。
胴切りはしていません。外周の葉を取り除いた程度で徒長した状態からの再生です。
7月頃には沙羅姫牡丹らしさを取り戻していましたが、まだまだ見れる状態では無く、ここまで来るのに約半年かかりました。
12月の様子
らしさはすっかり戻ったので、あとは紅葉を楽しむだけ。
12月、まだ浅い紅葉ですが色が出始めています。
本当は、こんなに可愛らしい姿の品種でした。
沙羅姫牡丹は非常に小型の多肉で500円玉くらいしかありません。
しかし、よく見るとぷっくりとした多肉らしい肉厚な葉を持ち、葉の形も丸みを帯びた柔らかい印象で小さいのにギュウギュウです。
紅葉にも特徴があり、紫色を基調とした色あい。小さな爪先まで綺麗な紫色。
葉挿し
葉挿しにも挑戦。春先に外周部の葉を取り除いた際に出た葉を葉挿ししていました。
これがまた小さい!でも沙羅姫牡丹っぽくなっています。
4~12月でこの程度にしか育たなかったので成長は遅いと思います。
葉挿しの芽はどの品種でもカワイイです。小さいのにぷりぷりで紅葉しながら出てくる様子はたまりません。
最後に
多肉ファンに徒長は付き物。←たぶんそうですよね?皆さんも…。
ある程度育てたのち胴切りして整え直すでも結構ですが、株がまだ小さければそのままでも持ち直せます。
時間が掛かるのが難点。しかし手間がかかった分(特になにもなく放置ですが)再び輝きを取り戻した際の喜びはひとしおです。
失敗しないに越したことはありません。でも、もし失敗してしまったならその後が大切です。前向きに取り組む事で新しいなにかを発見できるはず。
同じ様な失敗で徒長してしまったならこの記事が参考になれば幸いです。
沙羅姫牡丹と同じように徒長から立ち直った品種達↓
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