管理してくれるなら使っていいよと貸して頂いた大型の本格的なビニールハウス。
数年間放置で荒れ果てていた状況を使えるようになるまで地道に整備するシリーズ【その7】。
2021年、春になり過ごしやすい陽気の日が多くなったのと、コロナ禍で外出機会がめっきり減ったので作業がとても捗ります。
多肉の育成を目的としてビニールハウスを使用しようと整備を進めていて、作業も最終段階へ入りました。
地面は防草シートを敷いています。その上に多肉のトレーを直置きだと蒸れが心配なのと、地面直置きの場合、手入れの時に作業姿勢がきつくなり体に良くありません。
自宅の場合でも多肉棚などを使い、作業しやすい様に鑑賞しやすい様に工夫していると思います。
ハウス栽培の場合は栽培棚(育成棚)を使うのが一般的ですが、鉄骨フレームにエキスパンドメタルを貼ったような本格的な物は高くて手が出ません。本気で高いんです。大きさにもよりますが数万~数十万は覚悟が必要。※画像は某植物園の様子です。
趣味の範囲なのでこのような本格的な棚は諦めて安く済ませましょう。安く。
という訳で、栽培棚として最低限の機能を備えたコスパ重視で行ってみます。
会議テーブルを流用
鉄骨は高いのでなし。単管パイプを使った物もそれなりのお値段になるのでなし。
木材で自分で作るにしても、栽培棚は結構な大きさになるので資材費用だけでも高く付いてしまいます。
そこで出番なのが会議テーブル。
実は去年に自宅屋外の簡易多肉棚としてリサイクルショップから買って来ていました。なんと700円。
格安だし屋外雨ざらしで使用していたので傷んでいますが、栽培棚としては全然いけます。
当時、自宅の環境に合わせて座敷タイプの物にしたんですが、腰高さの会議テーブルも700円~900円で複数置いてあったのを覚えています。
腰高さのよく見る会議テーブルは多肉の育成棚に使える…。しかも安い。そして丈夫。大きさもまずまずです。
早速、去年と同じリサイクルショップへ行くもなんとなんと品切れ中…。座敷タイプが1つのみの在庫でした。700円でしたが。この時は買わずに、撤収。
なんて話を知人としていた所、「あるよ?会議テーブル。使ってないから持って行って」と。
会議テーブルにもいろいろあって、形状や個数も良く分からないまま、頂けるならと貰って来ました。
それがこちら。
おしかったです。腰高さのではありませんでした。座敷タイプ。
しかし7つもありました。画像では6つですが実際は7つです。ここは妥協して座敷タイプで行く事に。大きさは一般的な会議テーブル長さ180cm幅45cmです。
水をザブザブかけるから悪くなるよ?と伝えた所、「返さなくていい処分してくれ」との事なのでありがたく使わせて頂きます。
100均すのこで蒸れ対策
多肉の育成は鉢の数が多いので水の受け皿を使いません。テーブルに直置きだとやはり蒸れが心配です。
テーブル天板と梁底に隙間がほしい。いろいろと考えた結果、100均のすのこがいいのでは。
幅はぴったり。長さは20cmなので、テーブル長さ180cmに敷くには9つ必要です。
1つ110円なので990円。(会議テーブル1台当たり)
100均で済むと精神的にかなり救われますよね。
テーブルを養生して保護
これと平行して、多肉の水やりで水をザブザブかける事になるのでテーブルも水から少しでも保護できれば寿命を延ばす事が出来ます。
テーブルクロスやビニールハウスの張り替え用シートなど防水効果がありそうなものも考えましたが最終的に養生シートで十分という結論に至ります。安いし。
鉄でも木材でも水をかけて使えばなんでも悪くなっていきます。悪くなるのは想定内で、少しでも寿命を延ばせればそれでいいです。
なにもしなくても5年くらいは平気で使えるでしょうし。
という事で養生シートでテーブルを保護。
紙と紙の間に薄いビニールが挟まっていて撥水、防水の効果があります。
格安育成棚の完成かとおもきや
資材が揃ったので、組み合わせてみます。
目的は多肉植物を育成する為の育成棚(栽培棚)。
悪くないのでは?大体イメージ通り。
安定感も良く、使い勝手もいい。問題ない。
が。
ここで一つ心配な事が。
水をかけて見ましたが、すこのが薄すぎてテーブルと鉢底の隙間が狭すぎる。くっついてはいませんが1cm程度しか。分かっていましたが狭いです…。
鉢底の風通しも大切なのでこれはちょっと心配。
すのこを自作して通気を確保
不安な部分は改善しましょう。
100均のすのこをここに使うのは諦めて、新たに木材を調達し自作しました。杉18(mm)x45(mm)
木材は2mで168円の物を5本使うので168円x5本=840円。(会議テーブル1台当たり)
100均すのこが990円かかるので、こっちの方が安いんです。
先日ボロボロだったネコ車をリメイクしましたが、こういう時役にたっております。
調達した木材を使い自作したのがこちら。
ビスは在庫を使用したので今回の費用には含まれません。
のこぎりガイドがあれば木材の切断が早く正確に進めれます。
もう、これで行くので5セット分まとめて作りました。同じものを作る時は、1つ目を精度よく時間をかけて作り、2つ目からは精度良く作ったそれと重ねて組み立てて行くと時間を短縮できます。
使ってみましょう。
サイズ感はこんな感じ。180cmのテーブルに対し2mの木材をカット無しで使用。
幅45cmのテーブルに対し50cmで4本切り木材を使い切るようにしたので、テーブルより自作すのこは若干大きく出来ています。
100均のすのこでは不安があったテーブルと鉢底の隙間は十分に確保されました。
これで安心です。
私は基本的に苗トレーを置くので天板になる部分の間隔が広くても平気です。鉢を中心に置く場合は100均すのこの方が使い勝手がいいかもしれません。
最後に
会議テーブルを流用して多肉のハウス内栽培棚を作ってみました。
本来の役目を終え、リサイクルショップに並んだ会議テーブルはとても有能です。
ひとつ1000円弱で買え、上に乗せ居るすのこも840円。養生シートを入れても2000円あれば作れた事になります。
なんといっても丈夫で軽い人なら乗れます。こんな強度でこの大きさの物を2000円では作れません。
更にテーブルをくっつけて、上に乗せる自作のすのこを大きく作れば長さ180cm幅90cmの大きな栽培棚とする事も出来て選択肢はとても大きく、希望の環境を作りやすいと思います。
私の場合、しいて言えば腰高さの会議テーブルが理想。立った高さで管理しやすく、椅子に座っての作業ができるので。
せっかく頂いたものなので、しっかりと最後まで使わせて頂きますけれども。良かったこともあり、座敷用なので高さが低く水やりはとても楽です。
育成棚は基本的に高価な物。コスパ優先で機能を果たす代用品をご紹介してみましたが如何でしたでしょうか。
このハウスで3週間くらい前から育成も始まっています。
ちょっとだけご紹介。ここのハウスで育てるととても綺麗に育つんです。
エケベリアの紅化粧。蛍光ピンクの様な発色とツヤのいい葉がとてもかわいいです。
コメント