管理してくれるなら使っていいよと貸して頂いた大型の本格的なビニールハウス。
数年間放置で荒れ果てていた状況を使えるようになるまで地道に整備するシリーズ【その8】。
作業は大詰め。多肉の育成だけなら既に十分な環境になっています。
今回は最終段階、汚れたビニール(フィルム)を洗浄して採光率を上げて見ます。
遮光したり採光したりと、一体どうしたいのかと思うかもしれませんが太陽の光は多肉の育成にとても大切な要素です。
最高の光を取入れつつ、適度な遮光が望ましい環境。
このビニールハウスはかなりの期間手入れをされていないので大分汚れていました。一度リセットの意味も兼ねてしっかりと洗ってみます。
洗浄前の状況
初めに比較用として洗浄前の曇ったように汚れているハウスの様子を。
始めてビニールハウスを調査に行った時の状態です。贅沢を言わなければ全然使えます。むしろ多肉育成に至っては適度な遮光すら成立しているかもしれません。
でも、せっかくなので洗って綺麗にしてみましょう。
それで光が強すぎて多肉が焦げる様なら遮光も考えます。
整った環境はハウスの印象も良くなり、育成以外にも色々な良い効果をもたらしてくれる気がします。
外周部の洗浄
作業は日曜日。2人の娘たちも手伝ってくれる事になりこれは賑やかになりそうです。
100均で適当なブラシを購入。洗剤はクレンザーを使ってみました。
自宅にある窓ガラスを洗う棒や車を洗うブラシも持参。
それでは始めて見ましょう。
クレンザーを使い、優しくブラッシング。
お気づきでしょうか…。泡が白い。クレンザーは細かい粉で研磨して磨く洗剤なので汚れを落とすというか磨くに近い洗剤です。
ですが、屋外で放置されていたのだから真っ黒い泡が出てくるかと思いきや白い。
外周部は雨に流されて汚れないという事っぽいです。汚れを落とすというよりも付着しているコケと取るのがメイン作業という感じになりました。
立地条件でコケが良く発生する場合は効果絶大かもしれません。
高い所は、窓ガラスを洗う伸縮性の棒にさらに突っ張り棒で延長し、かつ脚立に昇れば届きました。
棒同士の接続は100均の結束バンドで締め上げています。数をこなしていると緩むので定期に結束バンドの調整が必要でした。
ここでも、ほとんど汚れが落ちている感じはありません。
水で流した時にサッと汚れが流れてくる程度。
外周部をひと回り洗浄を終えて、コケが落ちたのと「洗浄した」という満足感に満たされました。
内部の洗浄
汚れが酷いのは外部ではなく、内部でした。
このハウスは少し高台に建っており、大雨でも雨水の侵入は全くありません。そのせいかハウス内は酷く乾燥していて歩く度に土埃が上がります。
防草シートを敷いて大分マシになりましたが、これまでは特に対策をしていた様子はありません。
外周部の洗浄を終え、ハウス内から外を見た時の透明度がこのくらい。
ここまで来たら内部もやろう。
水をかけただけでは、ザラザラと付着した土は落ちませんでした。手の届く限りスポンジ等で軽くこすり洗いをします。
水は常にザブザブ。
内部を洗い終わった様子がこちらです。
透明度がかなり復活しました。汚れが酷いのは内部。
環境にもよりますがハウス内で土埃が舞い上がる場合、汚れが酷いのは内側です。
内側の洗浄中は黒い水がザバザバ流れてきます。この段階ですでにクレンザーは使っていません。
洗剤は無くても問題なし。
張り切って3本も買って来ましたが…、1本も使い切らずに洗剤の使用はやめました。
整備を終え、ビフォーアフター
荒れ果てたビニールハウスの整備シリーズ、ほぼ完結となります。
ビニールの洗浄も終わり、あとは多肉の育成を楽しむばかりの状況となりました。
定期的な作業としては草刈りくらいでしょうか。これについては除草剤と芝刈り機を併用して対応していく予定です。
荒れたビニールハウスを整備するシリーズも8回目となり、開始当時より徐々に進めて見事に蘇る事が出来たと思います。
こうやって比較をすると全然違いますね。
蘇ったのではないでしょうか。
週末作業で1ヵ月以上かかりましたけれども。
最後に
ハウスの洗浄は効果絶大でした。私の場合は特に内側。
洗剤は無くても特に問題なし、水洗いでも十分に汚れは落ちます。数年に1度でもいいのでハウスをお持ちの方は是非試して頂きたい。
娘たちの手伝いもあり作業時間は2~3時間程度のものです。それでこの効果は素晴らしい成果ではないでしょうか。
これまで荒れたハウスを整備してきました。なるべくお金をかけない様にと必要最低限の物を最安値で(質は低い品です)揃えてきたので、かかった費用は2~3万円くらい。
頂けるものは有難く頂いて。
後は思う存分多肉を置くだけです。
自宅から少し離れている事もあり、防犯の為一応鍵も付けました。何も無いよりは抑止力になると思います。
南京錠だと鍵を持っている人しか入れませんが、自由に出入りしてもいい人に番号を教えて置けば鍵が無くても入れるナンバーロックタイプの物に。
これから維持していく上で冬の事も考えて行かなくてはいけませんが、それはまた今度で(笑)。今は5月。成長期を満喫したいと思います。
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